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2009年10月 5日 (月)

「前原大臣に意見書を渡す。八ッ場ダムは熱く燃えた」

◇10月2日の長野原町の集会は、この町始まって以来の出来事だったのではないか。山村開発センターの前は小雨の中で、報道陣がごった返していた。谷垣自民党新総裁を中心とした国会議員団が地元の意見を聞く集いである。地元席には、大澤知事、町長、町会議員らが並んだ。

 「国は八ッ場ダムをダム見直しの金看板にすると言っている、金看板にするために地方を犠牲にするのか」、「地方は国を信頼出来なくなる。信頼が壊れたら日本はどうなるのか」、「ダム工事の発注を延期から中止にした理由として、延期していると業者に負担をかけるからだという。業者に配慮して住民に配慮しないのか」、このような意見が次々に出た。

 谷垣総裁は、「国会で十分に議論するつもりです。国会の討論を見守って欲しい」と決意を述べた。また、金子一義、前国交相は、「ならくの底に落ちたような辛い気持ちをよく受けたまわった。大きな手がかりを頂いた」と発言。

 最後に、私は、「国会の場で頑張ってもらうことが最も大切なこと、それが出来なければ自民党の再生は出来ないと思います」と訴えた。

◇この日、「八ッ場」を終えた後、原議長と私たち八ッ場ダム推進議連の幹部は、県議会が可決したダム推進を国に求める意見書を携えて国交省に向かった。前原大臣に意見書を渡した後、私は、かなり突っ込んだ発言をした。大臣との対話の主要部分を再現してみる。

中村、「国が約束した事を簡単に破ると国民は国を信頼できなくなります」。

前原大臣、「政権がかわれば、政策の変更があり得ることを一般論としては認めて欲しいと思います」。

中村、「はい、一般論としてなら分かります。しかし、八ッ場ダムは違います。政権がかわって政策が変更する場合は、住民が納得いくように説明するべきだと思います。反対派と推進派が異なった材料で議論していると思います。情報公開を徹底して共通の材料でダムの必要性を検証して頂きたいと思います」

 前原さんはうなづきながら私の発言に耳を傾けていたが、中止の考えを動かす様子は見られなかった。

◇白根開善学校の理事会に出た(3日)。議案の1つに「政権交代の影響について」があった。民主党が公立高校の授業料無料化を打ち出していることとの関係で私学助成がどうなるのか等が心配されているのである。白根開善学校は本吉校長の理念と執念で創られた学校であり、私は拙著「遥かなる白根」の中で詳しく書いた。本吉さんの表情は厳しい風雪に耐えた事を感じさせないすがすがしいものであるが、理事長と学園長を退任する時がきた。このことも議案として話し合われた。本吉さんは、死ぬまで、山の学校にいて生徒の相談相手をしたい考えだという。「八ツ場」を見下ろす山中に教育の旗がへんぽんとひるがえっている。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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