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2009年8月24日 (月)

「暴風の中の静かな選挙、中盤から終盤に」

◇あるマスコミの人が暴風が吹いていると表現した。この衆院選で吹き荒れる「暴風」のかなりの部分は、テレビや新聞などが作り出していると思う。選挙については、虚像と実像がつきものだ。初めは噂などでつくられる虚像が次第に実体に転化していく。アナウンス効果といわれるものと共通する面がある。いろいろな週刊誌も競輪、競馬の予想屋のように面白く書きたてている。多くの有権者は虚実が入り交じった風に動かされようとしている。民主主義を実現する過程はこれでよいのかと疑問を抱く。

◇私が顧問などを務める文化団体や個人的なつながりのある人々に声をかけて集会を開いた(22日)。市の総合福祉会館はほぼ満席となり、およそ500人の人が参加した。選挙で人を集めることが難しい時代である。まして、8月は暑い。人々はクーラーをつけ窓を閉め高校野球を見ている。選挙カーが近づいてもめったに窓を開けたり、外に飛び出して来ることはしない。そして、遠くの会場に出かけることはなかなか面倒なことである。

 この度の集会は、映像を使ってマニフェストのポイントを説明する画期的なものですと呼びかけた。従来の個人演説会のパターンに、人々は飽きている。女流書道協会、接骨師会の人がそれぞれ開会と主催者代表の挨拶をし、最後は動物愛護協会の女性がガンバローと叫んだ。

 私の持ち時間は20分、大きなスクリーンに大きな文字や映像が現われる。「公共事業の見直し」、「八ッ場ダムの中止」の文字に続いて、「付け替えの国道や橋、代替住宅地」などの映像が紹介される。そして、「インド洋の給油問題」、「ソマリアの海賊対策」、「自由貿易協定と食料自給付」、「道州制と日本の活性化」、「重粒子線と医療の拠点作り」などを取り上げ、私は、いつもの「ふるさと塾」の気分で熱が入った。

 尾身候補が現れて私は自分の話を終えた。尾身候補の姿には鬼気迫るものを感じる。長身そうくを曲げて一人一人に握手する様は強風に押されながら必死に耐える柳の木を思わせる。壇上で発する言葉には一語一語に魂があって聴く人の心に食い入るようであった。マスコミの中にはどのような調査をして記事を書いているのかと思わせるものがある。社会の公器としての使命観と謙虚さをもっているのか。負ける筈はない、頑張らねばならないと私は、決意を固めた。

◇八ッ場ダム水没地区の人に会った。民主党は住民の目線と言っているが逆ではないかと怒りを現していた。全国の人が現地を見にくれば、中止をすることが、どんなに現実無視で、住民の生活無視であるか一目瞭然に分かるとこの人は言った。

 私の頭には現地を視察した時の光景が焼きついている。民主党は中止後の生活再建を訴えるが全てはダムを前提にして進められてきた。「多くの人は高齢で、また振り出しに戻るのは堪えられない」この人は困り切った様子だった。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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