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2009年8月21日 (金)

「新型の危機は経済の危機以上に深刻だ」

◇後の時代の人はいうだろう。歴史的な天下分け目の選挙戦は新型インフルエンザの流行と重さなった。選挙戦の終盤には夏休みが終わり再開した学校から新型インフルは爆発的に増え集会にも人が集まらず、「新型」の蔓延は選挙の結果に微妙な影響を与えた、と。 今月、25、26日に多くの学校は夏休みを終えその後児童生徒は一斉に登校する。この時期と新型インフルの本格的流行が重なることになった。夏休み中もクラブ活動から集団発生が生じたことを考えれば、全員集合の学校現場から「新型」感染が大きな渦となって広がることは十分に予測できることである。だとすれば、被害を最小限に抑えるための対策を講じなければならない。 ◇県教育委員会は、各県立学校長宛に、新型インフルエンザに対する対策として留意すべき事項を、8月18日付で通知した。そして県教育長は、各市町村教育委員会教育長にあて、同様の事項を送付した。時期を得た対応であると思う。後は、校長や地域社会がいかに受け止め真剣に対応するかにかかっている。 県教委の通知の中味は、これから行われる修学旅行等の学校行事に伴って予想される事態への対応策である。それは、学校行事の実施に当り、児童生徒、教職員の安全を第一に考え、事前、実施中、事後における対応につき確認すべき事を呼びかける。 例えば、事前準備の中には、基礎疾患がある児童生徒の健康相談を行い配慮事項につき主治医の意見を確認しておくとか、訪問先にある保健所と医療機関を確認しておくことなどがある。また、訪問先が新型インフルエンザ集団発生の状況にある時の対応とか、訪問先で参加者が新型インフルエンザに感染した時の対応なども細かく記されている。 ◇厚労省は新型ウィルスに毒性の変異は認められないと言っているが、やがてそれを認める時が来るに違いない。松くい虫が薬に対して強くなっていったようにウィルスもタミフルやリレンザに抵抗して生きのびるために必死で力をつけようとしているのではないか。正に人間とウィルスの戦争なのだ。 事態は深刻である。今月12日から18日までの一週間の間に新型インフルエンザに感染し入院した患者は全国で86人で、このうち、重症化のリスクが高い持病をもつ人は、死亡した3人を含む36人に上る。これとは別に、沖縄県、熊本県、川崎市で、計5人の子どもが新型インフルエンザにより重症になったと報じられている。うち4人は呼吸困難に陥り人工呼吸器を使っている。 高齢社会が進む、生活習慣病が増える、そして、全国の医療機関ではさまざまな病人があふれる、こういった領域に新型インフルはじわじわと迫っている。新型ウィルスの蔓延は人命にかかわるだけに、百年に一度といわれる経済の危機以上の重大な危機ではなかろうか。(読者に感謝) ★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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