「原爆投下の朝、大空襲を受けた前橋」
◇8月6日午前8時15分、広島市上空のエノラゲイから離れたリトルボーイは地上に向けて落下した。4トン軽くなったエノラゲイ号は空中でジャンプした。エノラゲイとは原爆搭載機B29の名称であり、リトルボーイとは原子爆弾の名称である。リトルボーイは地上580メートルで炸裂。爆心地付近は3千~4千度に熱せられ、半径1キロ以内の瓦の表面があわ状に火ぶくれを生じた。爆発の瞬間半径500メートル以内の人はほぼ即死した。人間がかつて想像した地獄をはるかに超えた本物の地獄が生じたのである。
◇このような核が世界に広がろうとしている。その中で、北朝鮮が核保有国になろうとしている。国民を飢えさせ、外国の航空機を爆破し、主権を侵して外国民を拉致する、正に犯罪国家である。このような国が核を持てば気狂いに刃物である。
クリントン元大統領が北朝鮮を訪れ、2人の米国人記者は特赦を受けた。クリントンの訪朝が、世界から孤立し窮地に立っていた北朝鮮に結果として大きな点数稼ぎを許したことは残念である。米国は北朝鮮に対してこれ迄のような厳しい態度を継続できるのか。北朝鮮の巧妙な術策に振り回されるアメリカをこれ以上見たくない。
◇上州の宰相は4人であるが、実質的にもう1人を加えるべきという見方がある。終戦処理に当り日本を滅亡から救った鈴木貫太郎である。桃井小から前中へ進みその途中から海軍兵学校へ進んだ。その自伝で、鈴木は、原爆の惨状を知り、終戦以外に道はないとはっきり決意した、また、自己一身の全責任をもって総理として戦争の終決を担当しようと決意したと述べている。また、御前会議が粉糾し結論が出ない状況に至ったとき、自らポツダム宣言受諾を決意し、陛下の意思も承知していた鈴木は、「かくなる上は聖慮をもって本会議の決定と致したいと存じます」と述べ、意義をはさむ余裕を与えず進み出て「聖慮のほどをお伺い申しあげたのである」と述べている。天皇はポツダム宣言受諾の意志を述べ戦争終結の結論は決まった。このように、鈴木貫太郎の決意と機転が天皇の聖断を引き出し戦争終結を導いた。もし本土決戦になっていたら沖縄のような民間人を巻き込んでの血みどろの戦いとなり群馬の上空で原爆が炸裂していたかも知れない。
◇アメリカ軍がラジオで空襲予告を流し、原爆予告もしていたことを書いたが、アメリカ軍は、空襲予告のビラもまいていた。大量の印刷物が投下され、前橋も予告されていた。この予告どおり前橋市は8月5日空襲を受けた。この日の夜の前橋の大空襲は2時間に及ぶ猛爆で前橋市街の大半は灰になった。前橋市の死者は535人、周辺町村でも芳賀村4人、桂萱村74人、元総社町12人と死者が出た。人々は呆然として6日の朝を迎え敗戦を覚悟したに違いない。この朝広島では原爆が投下された。(読者に感謝)
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