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2009年7月21日 (火)

「ダルクのスタッフ中学で薬物の恐怖を語る。衆院遂に解散」

P1010021 ◇「ドリーム、ゴーン(夢は失われました)

両手を広げてこう話し始めた2メートル近い金髪の外人に全生徒の注目が集った。17日、芳賀中体育館で行われた薬物依存症の恐怖を語る会の一コマである。

大麻取締法違反で逮捕される大学生や芸能人は跡を絶たない。先日も、群大工学部の学生が逮捕された。彼らの行為を格好いいと思う子どもがいるらしい。子どもたちを救うためには、体験者の生々しい話を聞かせることが効果的である。そこで私の呼びかけで、群馬ダルクの講演が実現した。

ダルクとは、薬物依存症救済組織で、スタッフは依存症の体験者である。金髪の巨人はポールといってグアム出身の米国人である。ポールは、自分の半生を振り返って語った。スポーツが得意でアメリカンフットボールの選手になることが夢だった。あるとき交通事故で入院しクスリがばれて奨学金をもらって大学へ行きアメフトをやる夢は消えた。クスリをやった仲間は8人いたが、4人は死に、2人は刑務所、1人は寝たきりになっている。ちょっと試すつもりが取り返しがつかないことになる。薬に支配されて自分では何も選択できなくなる。そして、刑務所、精神病院に行くことになる。薬物をやらない方が格好いいのだ。スポーツの夢を追いかけろ、胸を張って断れ、ヤバイときは、この金髪の白人を思い出してくれ、とポールは真剣に訴えていた。

P1010019 もう一人のスタッフ平山君の話も生徒の心をとらえていた。彼は薬に手を出した少年のころを振り返る。本当のことを話せる友だちがいなかった。中学生に戻れたら悩みを話せる友をつくるだろう。酒、タバコに手を出さないでくれ、ちょっとした悪いことに魅力を感じて手を出すとどんどん深みに入っていく。芳賀中に来れて光栄だ。ここにいることが素晴しい。自分が中学生のときこういう話を聞きたかった。当時は中学生にこういう話は早いと思われていた。今は違う。世の中には恐い薬がいっぱいある、絶対に手を出さないでと平山君はくり返し訴えていた。

校長は、生徒に感想文を書かせると言っていた。彼らがどのように受けとめたかを是非知りたいと思う。学校はこの講演の後終業式を行う。子どもたちの行く手には多くの危険が待ち受けている。薬に出会うときこの日の話を思い出すに違いない。

◇正に世紀のドラマが始まる。今日の午後1時過ぎ衆議院が解散される。8月18が公示で30日が投開票となる。実質的な選挙戦は既に始まっており、それが解散によって加速される。政治に無関心な人も今回の選挙は注目するだろう。全国の選挙区でサプライズが起こるに違いない。そして最大のサプライズは政権の行方である。交互に政権担当する二大政党の時代が近づいている。政策を訴える選挙、つまりマニフェスト選挙こそ選挙の理想である。その点を一つの基準として候補の戦いぶりを注目したい。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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