「臓器移植法の改正と児童虐待・新型は全国に」
◇生きているうちに心臓を摘出すれば殺人罪になる。だから死を認定してから摘出しなければならない。では何を基準にして死を認定するのか。機能しなくなった心臓では摘出しても役に立たない。ここに生命の尊重と心臓移植促進をめぐる難しい問題が存在する。
日本で最初の心臓移植を行った札幌医大の和田教授が殺人罪で刑事告発されたのは1968年(昭和43年)のことである。その後およそ29年たって、臓器移植法が制定され、そしてこの度改正法が成立した。
改正法の要点は、脳死を人の死としつつ、これまで認められなかった15歳未満の子どもの臓器提供が可能になったことである。子どもは脳死の後も長く生存する例があることから改正法のこの点に反対する意見がある。しかし、もっと重大なことは、虐待によって死亡した子供の臓器が摘出されることである。想像するのも恐ろしい出来事に通じる扉が開かれたという見方が存在する。
◇児童虐待が急増している。虐待相談は、08年度全国で、4万2662件に達したと厚労省が発表した。児童虐待は10年前の約6倍である。07年1月~08年3月に虐待で死亡した子どもは142人だという。群馬県の虐待相談は平成20年度で539件である。児童虐待は表に現われにくいといわれるから虐待による死者はもっと多いのであろう。家族が崩壊し、倫理観がおかしくなっている現代、児童虐待による死者の臓器が移植の対象になることを深刻に問題視する専門家がいた。
◇14日、また新型インフルエンザ患者が3名確認され、本県の感染者は30名になった。3名は小学生で、いずれも、今月10日及び13日に感染が確認された患者がいる2つの小学校である。伊勢崎市内及び太田市内のこれら小学校は、今月15日まで、学年休業を実施している。県感染症危機管理室は、感染者個人が特定されないよう住所地は公表しないで欲しいと報道関係者に要望している。
県保健予防課から「新型」の全国発生状況を示す資料を入手した。14日、山形県で初めて感染者が現れた事で、全都道府県で確認された。5月16日に国内発生宣言が出されてから、あっという間の出来事である。国内初の感染は大阪府の高校生で、この時、市などには、誤解に基づく誹謗や中傷が殺到したのだった。
14日11時現在の全国の発生数を挙げる。大阪府531(ここから始まった)、兵庫県268、愛知県270、東京都193、神奈川県312、このように東に広がって、近県では、千葉県169、埼玉県59、茨城県85、栃木県51となっている。現在、東北と北陸の各県は比較的少ない。
◇14日、地域の人々22名を本庁舎7階の危機管理センターに案内した。重要な情報が国から県、県から各市町村へと瞬時に流れる仕組みを人々は熱心に見ていた。
(読者に感謝)
★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。
| 固定リンク



コメント