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2009年6月19日 (金)

「ミツバチ失踪の謎、脳死は死の意味」

◇耳慣れない蜂群崩壊症候群(CCD)とは、大量のミツバチが突然失踪する現象のことである。ミステリアスな出来事はアメリカの多くの州で発生し、全米の養蜂家の実に36%が被害を受けたと報じられている。その後、ミツバチの大量失踪はオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、ヨーローッパなどにも発生した。ミツバチの授粉に頼る農産物が大きな打撃を受け、私たちは、この小さな生物の役割の大きさを改めて認識させられたのである。世界の農業生産の1/3はセイヨウミツバチの授粉に依存しているといわれる。

 花粉交配用ミツバチの問題は、今年の2月県議会で大林議員が「イチゴ農家等ではミツバチの供給不足が懸念されていると聞くが状況はどうか」という形で取り上げ、質疑応答の中でこの「症候群(CCD)」のことも話題になった。

 日本では、CCDの発生は確認されていないが、各地で養蜂家からミツバチの失踪を経験した例が報告されているという。そして、日本では海外から女王バチを輸入できなくなった等の事情によりミツバチ不足が深刻になっている。そこで、石破農水相は本格的な対策に乗り出した。群馬県は県内養蜂家からの「借入れ」方式を整える等の対策を立てている。

◇蜂群崩壊症候群(CCD)の発生は、地球的大異変の不吉な前兆かと多くの人が関心を寄せた。最近ミツバチウィルスが一つの原因ではという研究が発表されている。イスラエル急性麻痺ウィルスというもので、CCDをおこしたほとんどの巣箱から発見されているという。ストレスや殺虫剤などの影響で弱くなった蜂群がウィルスに感染し崩壊現象を起こすといわれる。

 私はミツバチの世界も新型インフルエンザに襲われたかと連想した。死骸が見つからないなど依然として謎は残る。敏感な昆虫の世界の異変は私たち人類に突きつけられた何らかのメッセージだと思われる。

◇私の母は生前、角膜提供の手続きをしていたため死後直ぐに摘出され、葬儀の時国から感謝状が届けられた。心臓の摘出となると大変だ。心臓が生きている時に摘出しなければ他に移植できない。心臓が動いている状態は「死」でないとすれば、その摘出は殺人罪につながる問題となる。今回、衆院を通過した改正法案は、心臓移植をやり易くするもの。つまり脳死を人の死とすることを前提にして、生前提供する意思を残していなかった場合でも家族の同意で提供出来るようになる。現在、心臓移植を受ければ助かる人が年間400~500人位亡くなっている。死の認定を早めることが人の命を軽んずることにならないようにしなければならない。

◇カトリックの協議会は、司祭などが裁判員候補に選ばれた場合辞退を促す方針を決めた。裁判員裁判は、死刑に関与する可能性があるからだ。カトリックは死刑制度に反対しているのである。真宗の一派も制度の見直しを求めつつ死刑に関わることに苦慮している。この問題は改めて取りあげたい。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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