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2009年6月26日 (金)

コンビニの「見切り販売」・「もったいない」を世界に発信

◇コンビニで、消費期限が過ぎた弁当やおにぎりが毎日大量に捨てられていることを知れば誰でももったいないと思う。私がコンビニの経営者なら期限が近づいたとき値引きして売るに違いない。経営者のソロバン勘定からしても、また経営者の社会的責任からしてもそうすべきだと思う。

 セブンイレブンの本部が、加盟店のこの「見切り販売」を不当に制限したことが独占禁止法に違反する行為だと公正取引委員会に指摘された。本部には言い分があるようだが、膨大な食品を捨てることを前提に成り立つ企業経営は、エコの時代に許されないというべきだ。公正取引委員会の今回の判断は加盟店の「見切り販売」を後押しすることになり、コンビニ業界に新しい動きをつくるきっかけになるだろう。

 見切り販売をしないで捨てることになる弁当やおにぎりは、コンビニ一店舗で年間530万円に達しているという。日本の年間の食品廃棄物は約2000万トン、コンビニでは一店舗あたり年間20~30トンといわれる。廃棄されたこれらの食品を飼料、肥料、エネルギーに変えるリサイクルも進んでいるが、廃棄食品を出さない工夫が重要なのだ。

 群馬県内のコンビニでどの位の食品が廃棄されているか、県当局は把握していない。賢明な消費者を育てるための資料とするために調査して欲しいと思う。

◇「もったいない」という言葉を若い世代はほとんど使わない。この言葉が担う価値観を若い人たちがもっていないからだ。亡くなった私の母は、もったいないが身体の芯にしみついた人だった。そうしなければ生きられなかった時代を生きた証だった。私は、米粒を粗末にすると目がつぶれると教えられた。カビが生えたモチは削って食べたし、消費期限などは問題外だった。何でも捨てられない母を哀れに思った事もあったが今は懐かしい。無学な母が人生を貫いて身をもって子どもたちに伝えた教訓だった。

今や、この言葉は社会を変える力を持ちつつある。環境浄化につながり、また、物を大切にすることは、貧しくなったとされる人の心を健全にすることに通じるからである。今度の公正取引委員会の判断もこのような社会の潮流と決して無関係ではない。

◇ワンガリ、マータイ女子のこと。アフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞した人だ。05年2月に来日した時、この言葉を知り、この精神こそが環境問題を考える上で重要だと感じ、また3Rの精神を表わすのにわかりやすいとして、様々な国際会議の場で、もったいない(MOTTAINAI)をアピールしている。3Rとは、廃棄物発生の抑制(Reduce)、再利用(Reuse)、再生利用(Recycle)のRである。3Rの取り組みは、04年のG8シーアイランドサミットでの小泉首相(当時)の提唱を受け、05年の閣僚会合(東京)から本格的にスタートした。3Rは日常生活の「もったいない」につながっている。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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