「DNA最新装置を本県に」
◇27日のふるさと塾のテーマは冤罪であった。菅家さん無罪の決め手となった新たな証拠は、最新のDNA型鑑定の結果であり、冤罪の決め手となったのは、20年程前の精度の低いDNA型鑑定の技術であった。4兆7千億人の中から1人を識別出来るこの最新の装置が、本県の科学捜査研究所(科捜研)に配備される予定である。7月6日から始まる3日間の臨時議会で、「配備」のために計上された1億1千2百万年の予算が審議される。
菅家さんが犯人とされた足利事件の衝撃はすごい。最高検は全国の地検にDNAの資料を保存するように指示した。再鑑定の要求が予想されるからだ。しかし、冤罪を防ぐために重要なことは、第一線の警察の科学捜査である。菅家さんも、最初に現在のような優れた装置と技術で鑑定が行われたなら「17年を返せ」という悲惨な結果に陥らなかった筈だ。群馬県警の今回の予算措置は、二度と「足利事件」を起こさぬという決意の現われである。
◇最新の鑑定装置2式は国から交付金で配備される。1億円余りの予算は、DNA型鑑定棟新築やDNA型資料保存庫等を整備するために使われる。私は来月16日、文教警察常任委員会の調査でこの科捜研を訪ねる予定である。なお、今回のDNA型鑑定体制に備え科学鑑定に当たる職員の募集を行ったところ、2人採用予定のところ70数人の応募があった。
◇7月臨時県議会は、国の経済危機対策に呼応して緊急的、臨時的に必要な事業の予算化を図るもの。私が注目する他のいくつかのポイントをあげる。
いくつかの新しい基金を設けるがその中に地域自殺対策緊急強化基金がある。自殺は深刻な地域社会の問題である。日本全体では11年間連続して3万人を超え、群馬県でも500人を超えた。地域が真剣に取り組めば自殺者を減らせることは、最悪といわれた秋田県が全力で対策を実行した結果大きな成果をあげた例が示している。本県は自殺対策基金条例を作り各種対策を実施する。積み立てる額は1億6千百万円で、そのうち、7百万円を取り崩して電話相談事業や普及啓発事業などにあてる。
プロ野球の公式戦を可能にするために敷島球場を大規模改修する。茨城、栃木の各県は出来るのに本県は出来ない。北関東自動車道の完成も間近いことから、本県で北関東シリーズを実現すれば、その効果は大きいに違いない。
低炭素革命を進めるための事業。炭素(C)系のエネルギーを使うことが炭酸ガス(CO2)を産み温暖化の原因となる。この度の低炭素革命は、太陽光発電を導入しようとするもの。住宅用太陽光発電設備補助、太陽光発電の県有施設等導入である。
◇群大生が大麻違反で逮捕された。大学生の逮捕は少年に対する影響が大きい。地域の努力で子ども達を守らなければならない。7月17日芳賀中学校では私の呼びかけで薬物乱用防止教室を実施する。(読者に感謝)
★土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。
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