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2009年6月27日 (土)

遙かなる白根(96)100キロメートル強歩序曲

本吉校長は、両議員の質問に対し、

「日本の教育で子どもたちの才能を十分に育てている学校があるだろうか。今の社会環境の中ではそれは難しい。私はこの厳しい自然の中で、孤独に耐えてたくましく生きる力を、子どもたち一人一人の個性を大切にしながら、実現したいと考えている」

と建学の趣旨を話した後、次のように答えた。

「私が学校経営に不慣れで4月開校予定が7月の学校法人認可まで開校できなかったことは私の不手際だった。建学の精神が、質素の中で父母相互が協力し合って学校を盛り立てていこうという試みだけに一部の父母の理解が得られなかったことは残念である。県から認可の条件として示された寮の整備、教員の資質向上などは、完璧とはいえないがほぼ整備した。」

角田・松本両県議は、この視察にもとづいて、12月県議会で質問した。12月6日のことである。まず、角田義一氏は、

「教育が抱えている深刻な問題を打開しようとしている同校の存在は温かい目で見守る必要があります」

と前置きして、設立認可の経過、知事の動向に対する考えなどを質問。

これに対して清水知事は、次のように答えた。

「文部省の指導を仰ぎ、また専門家で組織される県私学審議会の答申を待って設立を認可した。同校の建学の趣旨には、これまでの教育に盛り込まれてないものがあり、今後を期待したい。また同校が要望している高等部の新設は、設立認可申請が出された段階で十分検討する」

続いて松本恒治氏は、

「生徒の父母たちの一部が不満を訴えていると聞くが、県の設立認可の時期が早すぎたのではないか。認可取り消しの可能性はあるのか」

とただした。

これに対し清水知事は

「同校は、県が設立認可の時点でつけた13項目の条件を着実に改善しており学校側の努力は評価できる。ユニークな学校だけに、軌道にのるまで難しい問題はあるだろうが、生徒がいる以上、重大な誤りがない限り、認可を取り消すようなことはない」と答えた。

◆土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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