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2009年6月20日 (土)

遙かなる白根(93)100キロメートル強歩序曲

父母たち日本消費者連盟に泣きつく。群馬県議会の動き

 

群馬県の資料によれば、次のような動きが記されている。

53年8月11日     父母来庁

 〃 8月中旬      急性大腸炎多発

 〃 10月13日    父母来庁

 〃 11月22日    消費者連盟、本吉氏と清水知事に公開質問状

 〃 11月28日    松本恒治、角田義一県議ら白根開善学校を視察

 〃 12月 6日    県議会で、開善学校につき質問

 〃 12月18日    白根開善学校寄付金返還請求事件訴訟提起

 これら簡単な記録の背景には、関係者のはかり知れないドロドロとした悩みと苦痛そして混乱があった。更に続くこの陣痛は何を生み落とすための苦しみなのか。その跡をもうすこし辿らねばならない。現在の白根開学校の静かなたたずまい、100キロメートル強歩を毎年平然とやり通す学校の自信、それを支える父母たちの姿、そして、時々、周平が私に見せる屈託のない笑顔さえ、学校創設時の苦しみや悲しみ、それを貫いて得た成果によって支えられている。

 昭和53年の秋が深まるころ白根開善学校をめぐる混乱は深刻化していた。秋の静けさ、次第に色を濃くする紅葉さえ「開善学校」で悩む人々には近づく厳冬の不気味さを予感させるものであった。マスコミの批判も強まっていた。

 11月22日の読売新聞は全国版で、白根開善学校について大きく次のように報じた。

 「落ちこぼれ救済偽りあり」

 「すでに30人が退校、父兄や学校へ質問状」。

 この見出しに続けて、記事は、施設や授業内容などをめぐり一部の父兄から不平が噴出し大きな学園騒動となっている、寮を抜け出す生徒も多く、2学期が始まった9月初めには30人が退校した、同校は来年の高校開校を目指しているが、資金のメドがたたず、来年開校は絶望的で、中学3年生の生徒父兄は途方にくれていること、また、一人の父兄の意見として、「こうした学校の必要性は認めるが、この学校は、設立の基本計画がおかしい」などと報じている。

◆土・日・祝日は、中村紀雄著「遥かなる白根」を連載しています。

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