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2009年5月23日 (土)

遙かなる白根(85) 100キロメートル強歩序曲

 ここで、年上の子どもというのは、中学校を既に卒業した者たちで、中学時代に勉強しなかったので是非ここで勉強したいといってやってきたのを、それは立派なことだと本吉氏は認めていたのである。しかし、法律上は、義務教育を卒業した者は再び義務教育は受けられないことになっていて、県からも指摘されていたのである。

 これらは、学校が出来るかどうにかかかわる極めて重要な問題である。そして、全ての父母、生徒、教師にかかわることである。しかも、本吉氏は、これらに答えることが出来ない。本吉氏はゆきづまって悩んだ。そして、ついに、全国の父母に通知が出され、白根の山中で、緊急父母会が開かれることになった。

白根山中の熱い戦い・山を下りる教師たち

昭和53年5月21日、緊急の電話連絡で、急遽、各地から父母たちが白根山中の学校に集まった。緊急父母会である。大変重要な問題のなので必ず出て欲しい、出来るだけ両親そろって出席して欲しいと、学校からだけでなく、父母も互いに連絡をとり合ったから、一人の人に二重三重に電話がかかることもあった。

「全員白根の山へ登れ」

という通信がまたたく間に全国に飛びかい、この日、100人を越す人々が何事かと不安を抱きつつ、山の学校に集った。

 各地の関係者は、みな、やりばのない気持ちで認可がおりるのを待っていた。それぞれの情報網によって様々な情報が飛びかって、それが関係者を一層の不安に陥れていたのである。だから、緊急父母会の知らせをうけて、多くの人々は何か一大事があったに違いないと受け止めた。

◆土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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