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2009年4月21日 (火)

「子どものケータイに国民的議論を」

◇「ケータイは電話だと思って疑わない人が多い」、「ケータイからインターネットにつながり、子どもは有害な情報にアクセス出来る、これは日本だけだ」、「アメリカのメディア研究者は、日本の子ども達が使っているケータイの利用の仕方を大変心配している」現代日本の病理をえぐるような下田教授の言葉に私たちは時が経つのも忘れて耳を傾けた。

 ケータイ議連の勉強会が午後3時から開かれた(20日)。講師の群大教授下田博次氏は、これまで、NPOに関する企画をいっしょにした事もあり、また研究室を訪ねたことも何度かある間柄であった。

 「ケータイは、もしもしも出来るインターネットです。有害なアダルトメディアです。思春期の子どもに好き勝手に使わせてはいけません。この常識が日本にはないのです」下田教授はこう訴える。

 テレビ、電話、インターネットを教授は比較する。テレビにはひどい情報は基本的には流れない。また、親は、電話もおかしな話は子どもにつなぐ前にチェック出来る。しかし、インターネットの世界には子どもにとって有害な情報が氾濫している。子どもたちは、ケータイで、好き勝手に、このインターネットに接続出来るのだ。

 また、ケータイとつなげてインターネットを使えば、子ども達は、有害情報を発信したり、他人を傷つけたりすることも簡単にできてしまう。下田教授は有害情報発信の例を映像で紹介した。そこには、女子生徒が裸を見せているところや、教授が声ではあらわせないと言った4文字のタブー語などもあった。

 学校うらサイト、ワイセツマンガ、援助交際を扱ったケータイ小説、あふれるNG語、このような世界に子ども達は、ケータイから入り込んで遊び場にしている。これを規制する有効な手段を私たちは持たないのが現実である。フィルタリングが今、叫ばれているがケータイのフィルタリングは非常に不十分なのだという。

ネットいじめも深刻だ。だれからいじめられているか分からない。どこにいても、24時間、いじめの対象になる。また、ネットによる命令からどこにもいても逃れることが出来ない子もいる。アドバイスを求めてネットに書き込むと、逆にからかわれたり、無責任な攻撃を受け、怒りを増幅させ、犯罪に走る例もあるという。

インターネットを生み出したアメリカではパソコンから入ってくる有害な情報から子どもを守るために、親が様々な努力をしてきた。これをペアレンタルコントロールというのだそうだ。これに対して日本人の大人は子供たちに好き勝手にインターネットの情報を使わせている。親がのぞき込むこともできないケータイ電話で子どもが有害情報に接しているのに真剣に考えようとしない。日本の親もペアレンタルコントロールの努力が必要だと、下田教授は訴えた。行政の責任も大きいと思った。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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