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2009年4月15日 (水)

「満員電車の痴漢・最高裁の逆転無罪」

◇最高裁で初の逆転無罪判決が出た。「痴漢です」と言われたら、証拠を示してこれを否定することは極めて難しい。東京の満員電車は痴漢電車といわれる程痴漢が多いと言われる。女性の身体にどこから手がのびているか分からない状況があると思う。現行犯として逮捕され、認めれば比較的簡単に済まされるが争えばいく日も拘留されるというのが実状である。執念をもって証人を捜し出し身の潔白を勝ち取る例も時々見られるが、大変な犠牲を払ったことであろう。痴漢とされたら、ほとんどアウトなのだから、逮捕や事実認定は慎重でなければならない。私は、満員電車に乗るときは、自分の手の位置に注意することにしている。

◇最高裁は14日、一・二審で実刑判決を受けた人に無罪を言い渡した。この男性は防衛医科大学の教授である。小田急線の車内で女子高生に痴漢をしたとして、強制わいせつ罪に問われ、実刑判決を受けていた。

 最高裁は、「満員電車内の痴漢事件では被害者の供述が唯一の証拠である場合、特に慎重な判断が求められる」とし、この事件については「唯一の証拠である女性の供述の信用性には疑いを入れる余地があり、一・二審の判断は慎重さを欠くものだ」と述べ逆転無罪を言い渡した。ここまで闘えずに泣き寝入りした人、痴漢をしながら罪を免れている人、それぞれの思いでこの判決を受け止めたのではないか。

◇「内々定」の取り消しは違法であるとする福岡地裁の決定が、13日に下された。結ばれた契約は守られねばならない。だから、取り消される理由もないのに一方的に取り消す行為が違法であることは、一般論として素人でも分かる道理である。だから、問題点は。「内々定」で契約が成立していたかということである。

 内々定は、内定に至らない段階のもので、企業とすれば、唾(つば)を付けておく位に軽く考えていたと思われるが、この大不況下において、学生としては「内々定」にわらにもすがる思いであったかも知れない。裁判所は、内々定でも労働契約が成立していると認めて学生を救済する立場をとった。

 企業の社会的責任を考えるなら、学生の人生を軽視した対応はとるべきではないというべきだ。厚労省は、「内定式前といっても労働契約が成立していないことの合理的理由にはならない。事業主の一方的な都合による取り消しには厳しい姿勢で指導していく」と見解を述べた。

 内定取り消しについて、企業はハローワークに事前通知することが義務付けられた。また企業名については、厚労省は、1年度内に10人以上の内定取り消した場合に公表するとしている。深刻な雇用問題につき企業の社会的責任の在り方が問われている。本県では3月23日現在、7事業所で17名が内定を取り消されている。その内訳は高校生7、短大生1、専門学校生9である。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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