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2009年2月12日 (木)

「激戦地をゆく。政治家の説明責任」

◇知事と多くの事務所を激励に回る(11日)。知事が市議会議員の選挙で候補者を激励して回るのは珍しい事かも知れない。官僚タイプの知事はやらないと思う。大澤さんは町会議員から始めて県議を長く勤めた経験をもつ人だから、今回のような行動に心情的な抵抗感はないのだろう。

 大澤知事にとって、多くの選挙事務所で人々に接することは、地域の課題と地方政治の実態を知事として肌で感じとる絶好の機会になったのではなかろうか。

 前橋は合併によって地域が拡大し、それに伴って、定数と立候補者の数が大きく変化した。定数は40に減り、立候補者は激増し55人に達した。いままでは、2~3人が貧乏くじを引く程度であったが今回は15人が落選する。これは、前代未聞の事だ。

 特に厳しい状況に追い込まれているのが、合併によって新たに前橋市に加わった地域である。狭い地域に4~5人も候補者が乱立し地域の票では当選はどうみても不可能だから候補者はあらゆるつてを使って他地域に攻め込んでいる。だから、候補者が少ない地域も不気味な不安を抱いているのが実情である。

 候補者の演説には、それぞれの特色があらわれている。ただ感情に訴える人、地域の課題について語る人、中には、民主主義とか地方の政治に関する自分の信念を訴える候補者もいる。

 私は、今回多くの演説会場で感じることがあった。それは、政治家にとって説明責任と説得力が非常に大切だという事である。会場に詰めかけたおじちゃんやおばちゃんは、単純な枝葉の事でうなづいたり目を輝かせたりする。しかし、候補者は、受けたと思ってこれで自己満足してはいけないのである。重要なことを、それが難しい事であっても、易しい言葉で語り、おじちゃん、おばちゃんをうなずかせなければならない。多くの演説会場は、人々が政治を学ぶ生きた学習の場でもある。候補者も応援弁士も、会場の人々から点数をつけられている。

◇自民党に対する強い逆風を感じる。麻生内閣の支持率が下がっている。私は、麻生さんのイメージが悪くなっていることを淋しく思う。ちょっとした失言や配慮を欠いた発言が大きく報道され、野党からことさら追及される。百年に一度といわれる不況の中で、職を失う若者が増え、また、人々の心理に不安が広がっている時に情けないことだ。

麻生さんが郵政民営化に賛成でなかったなどとブレた発言をしたことについて首相側近の菅氏は「国民に誤解を与えるような発言は慎まなければいけない。首相は、慎重に慎重に発言してもらわないと」と述べたと言われる。このような首相の姿勢が逆風を強め地方の選挙にも影響を与える。今回の選挙は、こんな自民党に対する逆風も計算に入れなければならない。(読者に感謝)

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