「秋葉原の惨劇で使われたダガーナイフの規制」
◇昨年6月、25歳の男が秋葉原で17人を殺傷した事件は、異常な殺人事件が日常化している今日の社会状況の中でも脳裏に焼きついて忘れ難い。その時使われたダガーナイフの所持が規制されることになった。
ダガーナイフは両刃の短剣型ナイフで、人を殺す武器として作られている。専門家によれば、このナイフは刃が薄く細いため力がなくとも一刺しで人を殺すことが出来、刃先に血がつきにくいので何度使用しても殺傷能力が落ちないという。白昼、歩行者天国を襲った男は、このダガーナイフで7人を殺し10人を負傷させた。男は、事件の2日前に合法的にナイフを買った。こんな危険なナイフがなぜ自由に買えるのかと多くの人は疑問に思ったのである。
従来の銃刀法は刃渡り十五センチ以上の刀剣の所持を禁じていたため、十五センチ未満ならダガーナイフの所持も規制外だった。そこで事件直後、「このような凶器となる武器の販売を規制すべきだ」という議論が起きていた。そして東京都は、18歳未満の者へのダガーナイフの販売・譲渡を禁止する方針を決めたのである。
この度の改正銃刀法は、刃渡り十五センチ未満、五,五センチ以上の柄のついた両刃のナイフで先が著しく鋭いものの所持を禁止する。ダガーナイフがこれに該当する。
改正法の施行は今月5日で、施工後6ヵ月間の猶予期間がある。その期限は7月4日である。その後の所持は銃刀法違反となるので、県警は、「規制の対象となる刃物を所持している人は猶予期間中に警察に提出して欲しい」と呼びかけている。(銃刀法とは、銃砲刀剣類所持等取締法のこと、不法所持は一年以上十年以下の懲役)
◇今月のふるさと塾は、いつもの通り、私が講師で、31日(土)、午後7時から前橋総合福祉会館2Fで行われる。テーマは「アメリカ合衆国の歴史とオバマの誕生」である。昨日、次のような案内文を書いた。「世界最強の国アメリカは、今、ある意味で建国以来の危機に直面しています。時、あたかも黒人大統領オバマの誕生です。この事は、アメリカ史の上で何を意味するのでしょうか。アメリカ史の壮大なドラマを振り返ることは、アメリカを理解し、そして、世界のこれからの進む方向をさぐる上でも意義のあることだと思います。オバマ大統領の就任演説をリンカーンやケネディの演説と比べながら紹介することも考えています。アメリカ発の大不況の中で危機をチャンスに変えることが求められている今、オバマの出現とその語る言葉は、私たちにとっても大きな示唆になると思います」
首都ワシントンでは、11日、就任パレードのリハーサルが行われた。今月20日の就任式当日は、史上最高の200万人以上が首都に詰めかける見通しだといわれる。オバマが乗る特別列車は独立宣言が行われたフィラデルフィアからスタートする。史上最大のドラマが近づいた。(読者に感謝)
☆土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。
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