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2008年12月10日 (水)

「本会議2日目、注目された群馬の危機管理」

◇自民党の中島篤議員は、持ち時間の65分全部を危機管理にあてた。項目として、学校の危機管理、新型インフルエンザ対策、その他があった。「新型」については前日の須藤さんに続いて大きく取り上げたわけで、これは、私たち議員の危機意識が高いことを示すものだ。

 中島さんは、今年の11月、文教警察常任委員会の視察で大阪の池田小を訪ねた。「惨劇は1階で起きたが、2階の人は気づかなかった」、「先生のいるところでは死者は出なかった」、「重傷者を先に搬送できず死者が増えた」「息絶えたところで卒業証書の受け渡しが行われた」等、中島さんはなまなましい状況を語った。千葉県東金市で5歳の幸満ちゃんが遺体で見つかった直後だけに中島さんの取り上げた問題には高い関心が集っていたようだ。

◇この際、池田小児童殺傷事件を振り返ってみたい。これは、01年(平成13年)6月8日、大阪教育大学付属池田小学校に包丁をもった宅間守が侵入し、8人の児童を殺し、15人に重軽傷を負わせた事件である。宅間は、離婚した元妻や自分を勘当した父親への恨みを社会にぶっつけたとされた。大阪地裁は03年死刑を言い渡し被告が控訴を取り下げたため死刑判決は確定し、異例にはやい一年後に刑は執行された。

 この事件が社会に与えた衝撃は大きく、学校の安全と危機管理を根本的に考え直すきっかけとなった。池田小では、死亡した児童のうち当時2年生だった7人に06年3月卒業証書を贈った。中島さんが「息絶えたところで卒業証書の受け渡しが行われた」と語ったのは、この児童たちのことであろう。

◇福島教育長は、学校の危機管理について次のように答弁した。「責任者には不測の事態を予想する姿勢が求められる。不審者の情報をあつめ、訓練して備えることが重要だ。

日常的に危機意識をもち関係機関と連携を保つこと。不審者が侵入した場合に備えて、不審者対応マニュアルがつくられており、警察に通報するとともに刺股(さすまた)や催涙スプレーを使う・・・。」

◇中島さんは、新型インフルエンザに関する危機管理については、非常事態宣言、ボランティアや医師の保障、搬送トリアージ、市町村との連携等を取り上げた。

県は、パンデミック(大流行)時、国が非常事態宣言をするのに対応してこの宣言を出す。人が外出して動くことによって感染が広がるから、外出の制限を求めるが、強制力がないことが問題だ。外出の制限を求めながらいかにして安全を図りボランティアの協力を得るか難しい要素がある。搬送トリアージとは、搬送の優先順位を決めること。(トリアージは選別の意のフランス語)。救命効果を上げるためには緊急性によって順位をつけねばならない。池田小でも問題になったという。優先順位は、限られた薬の投与についても検討されねばならない。「新型」が県議会に大きく現われてきた。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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