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2008年12月24日 (水)

「一年を振り返る。6月の日記から」

1213 激流の一年を「日記」で振り返る。今日は、6月の日記からいくつかを取り上げる。「 」で示すのは、その日のタイトルである。

◇6月5日・「本会議一般質問の2日目」、この日橋爪洋介議員は酪農の危機を取り上げ、「現場の状況を肌で感じなければだめではないか」と農政部長に鋭く切り込んだ。飼料価格は2年間にトン当たり2万円も上昇し群馬県の酪農は激減した。議場に配られた新聞には、「飼料高騰により中核農家が廃業に追い込まれている」という酪農家の悲痛な声が載せられている。本県は対策の一つとして遊休の水田に飼料用のコメ栽培を進めることを示した。飼料の高騰は、アメリカが、原油に替わるエネルギー源としてトウモロコシ栽培を大規模に始めたことに起因する。この事が世界の食糧危機も招いている。

◇6月9日から12日まで私は続けて秋葉原の通り魔を取り上げた。歩行者天国で25歳の男によって7人が殺され、10人が負傷した。逮捕された男は東北の高校で優等生だった。携帯のサイトにこの男のおびただしい書込みがあった。私の日記は、その中か次のようないくつかをピックアップしている。「私より幸せな人を全て殺せば私も幸せになれますね」、「みんな敵、本当の友だちが欲しい」、「他人の不幸は蜜の味、みんな死ねばいい」。男は、相手は誰でもよかったと、話している。私は、「社会の暗部が口を開いた。そこにうごめく黒い影は死を求める人たちだ」と表現している。

◇6月16日・「また、東北で大地震、赤城南面にも大地震があった」、ここでは冒頭、私は次のように書いている。「中国の四川大地震から1ヶ月が過ぎ世間の関心もやや静まったかと思ったとき、14日午前東北で大地震が起きた。私の目はテレビの画面に釘付けされた。緑の山並がすっぽり消えて赤い土がむき出しになっている。森を走る一本の道が赤い崖の上で切れている。あの細い道を走っていた車があったとすれば車はどこへ消えたのかと思った」と。

 また、この日の日記では、類聚国史に、弘仁九年(818年)、赤城山麓に大地震があり多くの死者が出たことが記されていると紹介した。

◇6月18日・「衝撃の幼女連続殺人犯の死刑執行」、幼女連続殺人犯の宮崎勤が鳩山法相の命令で死刑に処された。犯行時25歳の若者は45歳でこの世を去った。鳩山法相の命令で執行された死刑は13人になった。そして法相は、「正義を実現するために粛々と執行している」と発言したことなどが書かれている。

◇27日・「鳩山法相は死に神か」、朝日が鳩山法相のことを「死に神」と書いたことに対して法相が激怒し被害者の遺族も抗議した事を書いた。朝日に寄せられた抗議は千件を超えたという。そして、私は、「来年から裁判員制度が始まり、私たちは死刑判決にかかわる可能性をもつ。今回の騒ぎは死刑と裁判員制度を考える格好の材料を提供した」と書いた。現在裁判員候補者の中から辞退が続出し、世論もこの制度に反対している。来年、果たして軌道に乗れるのか心配だ。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村のりお著「遥かなる白根」を連載しています。

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