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2008年11月13日 (木)

「最近の犯罪状況」

◇昨日の新聞は、県下の三つの刑事事件に関する記事を載せている。少年の集団暴行事件、清水太田市長宅突入事件、そして、殺人事件に対して無期懲役が下された判決である。犯罪は世相を反映する。身近なこれらの犯罪は、殺伐とした今日の社会の実態とどのように関わっているのであろうか。

◇少年事件は、暴行されて意識不明となった少年が前橋市民文化会館の駐車場で発見されたもの。三人の少年が、被害少年を無理に車に乗せて連れ出したとして逮捕監禁容疑で逮捕された。傷害あるいはそれ以上の犯罪について三人の少年は厳しく追及されるだろう。この少年犯罪の行方を注目したい。

 少年による重大事件が続発している。昨年は次のような事件があった。6人の少年が19年2月、被害者の胸や頸(くび)を果物ナイフで突き刺し1人を殺害し、1人に重傷を負わせた。前橋の事件もそうだが、少年は集団になると残虐なことを仕出かす。

 もう一つの注目される少年事件は、19年5月、男子高校生が実母を殺し頭部を切断したケースである。社会の病理を特に敏感に映すのが少年犯罪である。これらの事件の推移を通して少年事件の問題点を考えたいと思う。

◇前橋地裁で無期刑を受けた被告は、殺人や窃盗の罪に問われたものだが、裁判長は、「強固な殺意に基づく犯行で矯正はかなり困難」として無期懲役を言い渡した。裁判長は、矯正が困難と判断した理由として、この被告が前妻を殺し仮釈放から三年もたたないうちに、今回の犯行に及んだ事をあげている。間もなく始まる裁判員制度の下で、裁判員に選ばれる民間人は、このような矯正困難な被告に対してどのような量刑を行うのか。全ての人にとって難しい課題である。

◇清水太田市長宅へトラックを突入させた事件が一歩解決に近づいたようだ。山口組系の4人の暴力団員が逮捕された。これらの容疑者は、「市長宅に突っ込む直前にトラックを盗んだ」ことを供述しているという。そのトラックで突っ込んだのは誰かが厳しく追及されることになる。

この事件の重要点は、民主主義を暴力で脅かした事である。事件の真相はまだよく分からないが、市長の屋敷にトラックで突入して、門扉、門柱、塀を壊すこと自体が、政治に対して暴力の恐怖を突きつけるものである。

事件は昨年の3月に起きた。次々にショッキングな事件が起きている社会なので大きな事件もすぐ忘れられるが、これは決して忘れてはならない大事件なのだ。解決の端緒が見えたことの意義は大きい。群馬県の民主主義を守るために徹底して追及すべきだ。

昨年4月長崎市長が暴力団の凶弾に倒れ、社会に衝撃を与えた。犯人は地裁で死刑判決を受けた。これも民主主義に対する挑戦であるが故により重大な事件であった。ともに見守っていきたい(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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