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2008年11月25日 (火)

「元次官襲撃、意外な犯人像」

◇元次官やその家族を連続して襲ったとされる男は、伝えられるところによれば、政治的思想などとは関係ない単純な狂人と私には思える。「34年前家族を殺された。毎年50万頭の何も悪くない犬やネコが殺されている」などと言っているらしい。34年前の家族とは自分が可愛がっていた犬のことである。この小泉という男の中学生の頃の写真が紹介された。学生服姿の利発そうなきれいな笑顔は、見るからに模範的な生徒に見える。数学がトップクラスのよく出来る生徒だったという。ところが出頭した46歳の男に昔の面影はなく、その見るからに凶暴な目つきは筋金入りの暴力団員のようだ。二つの表情は、この間になみなみならぬ事があった事を物語る。

 指紋も残さずに大それた事を仕出かした割には、余りにあっさりと自首したのはなぜか。恐らく責任能力は認められるだろうから、死刑は免れない。通常なら必死で逃げるところだ。私のまわりでは、つかまらないのではと言っている人がいた位だ。佐賀大の理工学部に進むが中退した。

一度足を踏み外して敗者になると、容易なことでは復活できない格差社会の暗い深淵が不気味に広がっている。学校の成績が良かった者の中には、敗者のみじめさを強く感じ、世の中を逆恨みする者があるのかも知れない。

 中小企業にはセーフティネットが設けられるが、孤立して苦しむ人間のためのセーフティネットが欠けている。このような人間がこれから多く現れるような気がする。犯人に極刑を与えるだけで済まされる問題ではない。

◇20日、前橋地裁は、山岸篤という男に懲役2年の実刑判決を言い渡した。私は、議長の時にこの人といろいろと関わったことがある。

 平成17年9月議会で、私は、この人が議会棟に出入りすることを禁止した。この人は「報道」の腕章をつけ、報道者の席に座り大声で騒ぐ常連だった。私が質(ただ)すと、「新聞を発行している」と答えた事がある。山岸氏は、「出入り禁止処分」の取り消しを前橋地裁に求め、私は、前橋地裁から呼び出しを受け同じテーブルで彼と対面した。やたらと大きな声を出す人だった。議会事務局長が私の家に押しかけたこともあった。議会だけでなく庁内のいろいろな所で行動をしていたらしい。議会棟の前に特徴のある軽トラックが止まっている時は、どこかでまた頑張っているなと思ったものだ。

この人と話した感じでは、根は正直で、この人なりの正義感で行動していると思えた。暴力団とか右翼とのつながりもないとのことであった。しかし、明らかに彼の行動は常規を逸し、行政を妨げる迷惑行為であった。この男は、平成18年6月群馬県迷惑防止条例(2年以下の懲役)で逮捕された。この時、どのように罰せられたか私は知らない。今回は、強要未遂罪や職務強要罪に問われたらしい。当時、学校とも対決し、自分の子供を自分で教えているという話を聞いた。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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