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2008年11月21日 (金)

「ヒトラーとユダヤ人虐殺」

1121 ◇今月のふるさと塾が明日(22日)に迫った。今回は、「ヒトラーとユダヤ人虐殺」を話す。ゴミのように山と積まれた死体の写真から死臭が流れ出すようだ。絶滅収容所・アウシュヴィッツの記録写真はどれも正視に耐えない。人間はここまで残酷になれるのか。国家の政策としてなぜこのような事が実行できたのか。なぜユダヤ人が殺されなければならなかったのか。40~50枚の写真を使ってこのようなことを話す。

 第一次世界大戦に敗れたドイツに対して戦勝国はベルサイユ条約(1919年)によって過酷な制裁を課した。プライドの高いドイツ国民にとって耐え難いものだった。このような社会状況の中で、ベルサイユ条約の破棄、大ドイツ国家の建設、ユダヤ人・共産主義者の排斥などを激しく訴えるヒトラーが登場する。ヒトラーがナチスを率いて激しい活動を展開している時、アメリカに始まる世界大恐慌がドイツ経済を襲い失業者は街にあふれた(1929年)ヒトラーが政権を獲得するのはその直後、1933年のことである。百年に一度といわれるアメリカ発の恐慌が、今、日本をおそっている。この事にも触れたい。

◇600万ともいわれるユダヤ人の虐殺はなぜ起きたか。ヒトラーの狂気が一因に違いないが、ユダヤ人虐待のヨーロッパの長い歴史が背景にあった。塾では、キリスト教の歴史とともに、このことを話す。

 キリストはユダヤ人でありながらユダヤ教を厳しく批判し、ユダヤの民族を超えた絶対の愛を説いた。ユダヤ人にとってキリストは民族を裏切る者であった。キリストはユダヤ人に密告されて十字架にかけられた。キリストは、自分を十字架にかけようとするユダヤ人を「悪魔の子」と断言したと聖書にある。悪魔は退治しなければならない。ユダヤ人に対する迫害はキリスト教がローマ帝国の国教となり権力を獲得したときから始まった。迫害されたユダヤ人は異常な団結力で長い歴史を耐えて生きた。ユダヤ商人のあくどさと成功ぶりは民衆の恨みと嫉妬を買った。悪魔の子、ユダヤ人は、悪魔の助けで金をもうけていると人々は信じた。

 ヒトラーは、第一次世界大戦でドイツが負けたのはユダヤ人のせだと考えたらしい。未曾有の困難に直面して国民が一つにならなければならない時に、ユダヤ人は頑なに神に選ばれた民族として伝統に固執して非妥協を貫いている。ドイツはゲルマン民族の血の純血を守るためにユダヤ人を排除しなければならない。妄想と現実が一つの火だるまになって突っ走った。

 ヒトラーの狂信と絶叫にあやつられ、また、第二次世界大戦の敗色が濃くなる中で、ドイツは国をあげて狂気の集団に化していったように思える。人類は一歩誤れば悪魔になりうることを、ユダヤ人の虐殺は、教えている。

 こんなストーリーで、今回のふるさと塾をやってみたいと考えている。このブログを読んで興味を抱かれる方は是非参加して頂きたい。22日(土)PM7時、日吉町の総合福祉会館で行う。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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