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2008年11月19日 (水)

「振り込め詐欺」・「次官を襲うテロの恐怖」

◇振り込め詐欺は平成15年5月以降その発生が目立ってきたという。平成16年から3年間の振り込め詐欺及び振り込め恐喝の被害総額は、283億8千万円(16年)、251億5千万円(17年)、249億8千万円となっている。驚くべきことだ。人間の心理を巧みについたこの犯罪は、おそらく犯罪史に残ることだろう。次々に新しい手口を考え、演技力を磨いて女性や高齢者をワナにかける。世間で連日大騒ぎしているのに、あっさりと騙される人が跡を絶たない。騙される人が愚かなのか、騙す方が上なのか。

◇人を騙そうとする人は同じような事を考えるものだと感心したのは、平成17年に議長としてブラジルを訪ねた時の事である。サンパウロでは「ニッケイ新聞」という日本語の新聞が出されていて、それに「携帯電話を利用した振り込め詐欺(恐喝)が急増」という大きな見出しの記事が載っていた。刑務所の囚人が暇にまかせて電話をかけ外部の仲間と組んで犯行に及んでいるらしい。刑務所内の携帯電話の取り締まりを厳しくしたがいたちごっこだと記されていた。日本では「オレオレ詐欺」と呼ばれ巨額の被害が出ていること、又、「オレオレと言ったら女房電話切り」と、日本の川柳まで紹介されていた。(私の議長日記第一巻47頁にある)

◇国も対策に力を入れてきた。平成17年には携帯電話不正利用防止法が出来た(翌年4月施行)。振り込め詐欺(恐喝)が多くの場合、携帯電話を使ってなされることへの対策である。この法律によって、携帯を取得する場合、免許証による本人確認が義務づけられた。しかし偽造免許証による不正取得が跡を絶たない。

 そこで、国は携帯の不正所得に対する新たな取り組みを12月から始めるという。それは、警視庁、総務省、携帯等事業者の協会が連携して行う。販売店で免許証に偽装の疑いがあると思われる場合、警察に通報し偽造を確認するシステムがつくられた。偽造が確認された場合、販売店が申込者を引き止めている間に所轄の警察署員が急行して身柄を確認する仕組みである。私も経験があるが、携帯販売店で番号札を受け取って大分待たされることがよくある。可愛い子の愛想のいい応対に「サービスがいいな」などと思って気をよくしていた人物が逮捕された、こんなニュースが間もなく報じられるかも知れない。楽しみだ。

◇元厚生事務次官が連続して襲われた。山口夫妻は殺され、吉原さんの妻は刺されて重傷を負った。同一犯によるテロという見方がつよい。年金問題に対する批判の流れの中で、誤解による怨みがあるかも知れない。民主主義に対する挑戦である。昭和の大恐慌の中で、浜口首相が暗殺され、続いて一人一殺の血盟団事件が起き、日本は引き返せない地獄へ向う。民主主義が脅かされると大変なことになる。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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