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2008年11月 7日 (金)

「日赤の移転問題」「アメリカの大義」

◇「前橋赤十字病院が移転検討」という新聞報道が出た。巷(ちまた)では、候補の用地が動いているとか、前橋南部が有力などということが話題になり、また疑惑かと生臭い問題を想像する人もいる。「建て替え検討審議会」が出来て早急に結論を出そうとしている。この事が県議会内部で議論された。(6日)。

 前橋日赤内部にある「経営審議会」でも、昨年このことが話題になったが、この会は建て替えや移転を検討する会ではない。経営状況の審議という観点から自由な発言がなされる場である。私は個人の意見として、日赤の役割と機能の点から移転に賛成したが、もとより、この時点で移転に伴う様々な課題を検討したわけではない。結論を出すには、県議会で議論を尽くさねばならないと考えていた。

 私の構想は、移転するとすれば、県民健康科学大学(旧県立医療短大)の近くが適地ではないかと考え、宮崎院長に申し上げた事がある。上武道路の完成による交通の利便性、健康科学大学との連携(大学は強く望んでいる)、近くを桃の木川が流れ北には雄大な赤城の眺望があるというアメニティーの観点などを考えたのである。宮崎院長も私の考えに興味を示しておられた。

 しかし、私は、「建て替え検討審議会」のメンバーではないので、私の意見は重きをなさない。建て替え、移転についての課題や資料が提出された現在、改めて熟慮したいと思う。いずれにしても、「検討審議会」が早急に結論を出すことには反対である。

◇昨日、黒人大統領オバマの事を書いたら反響があった。夜の会合に出たら「俺たちも勇気づけられた、日本も力を合わせれば不可能はない、ウィ・キャン・ドゥだ」という人がいた。オバマの勝利は、単にアメリカだけの問題ではないと改めて思った。

 アフリカ系の黒人がアメリカの頂点に立ったことは、自由、平等という人類が掲げる理想の勝利を意味する。およそ230年前、アメリカは、全ての人は平等だとする理念を実現するためにイギリスの植民地支配と戦って創られた国である。リンカーンも、ケネディも国民に訴える重要な演説に於いて、この建国の理想を格調高く語った。

リンカーンは奴隷解放宣言を行なった年、南北戦争の激戦地ゲティスバーグで有名な演説をした。その中で最も重要な言葉は、「人民の人民による人民のための政府が地球上から消え去ることはない」という部分である。リンカーンは、奴隷を開放することにより真に人民のための政府が創られたことを訴えている。オバマが「白人も黒人もない、共和党も民主党もない、あるのはアメリカ合衆国だ」と今回、勝利の演説で語ったのも同じ意味である。

日本国憲法の前文には、国政につき、「その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表が行使し、その福利は国民が享受する」とあるが、これはリンカーンの言葉と符合する。わが憲法にもリンカーンやオバマの語った理想と共通のものが脈々と流れている。今、その精神を活かすべきだ。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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