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2008年11月 5日 (水)

「新型インフルエンザ・栃木、大田原市の取り組み」

081101_153430 ◇先月私のブログに重要なコメントが付いた。遅くなったが紹介させて頂く。コメントの主は伊勢崎市の市会議員・田村幸一さんで私の「ふるさと塾」の塾生でもある。田村さんは、私にならって伊勢崎で同じような「塾」を開かれた。支店と称しておられるが、私は恐縮している次第である。

 田村さんのコメントは、新型インフルエンザに関するものである。私は10月の県議会で「新型」につき取り上げ、そのことを「90年前の惨状を活かせ」と題してブログで書いた。その中で私は、群馬県内の「新型」に関する危機意識が低いこと、また、それを深刻に受け止めるべき行政の取り組みも不十分であることを指摘した。これを読んだ田村さんは、私と同じような危機意識を抱かれたのであろう。栃木県大田原市に自ら調査に行かれた時の感想をコメントの中で、「市長の英断と実践力を見て、大田原市が新型インフルエンザ対策での先進地と認識いたしました」と述べられた。そこで私も、大田原市の取り組みを調査した。以下、その要点を紹介したい。

 注目される点は、市職員と市民の危機意識の高揚を目指した「新型インフルエンザ対策模擬訓練」を実施した事である。群馬県も対策室がつくられ、机上の備えは進んでいると見られるが、危機意識の高揚と実際の訓練がなければ書類の上の優れ作戦も活かされないと思う。

 大田原市は、市職員・地元医師会・消防・民間団体から成る参加者が訓練を行い大流行が現実化した場合の課題を探した。訓練の中で一つの面白い取り組みがある。発熱者を診断する「発熱外来」で、外来者が車に乗ったまま各検査のテントを回って診断を受けるドライブスルー方式を初めて試みた事である。新型のウイルスは、くしゃみなどの飛沫を吸い込むことで感染する。1回のくしゃみで体外に放出される病原体は1万~10万個といわれる。だから、流行時は、人との接触をなるべく避けねばならない。「ドライブスルー方式」は、このための工夫である。

 千保一夫市長は、「訓練を繰り返して全職員が体験しておく事が大事。実際に流行した際に被害を大幅に減らせるよう、来年度は更に大規模な訓練を行ないたい」と述べたと言われる。

 群馬県は、県下の市町村と連携してこのような訓練を実施すべきである。県の役割は、この種の問題について市町村に働きかけることであると思う。田村さんは「県議会で複数の議員が、対策の必要性を示唆し、県を動かして各自治体の関心の無さを変えて欲しい」と訴えておられる。

◇「90年前の惨状」について、敢えて再びここに示したいと思う。それは、第一次世界大戦中世界に広がった有名なスペインかぜである。群馬県では、1918年(大正7年)からはやり始め、3年間で4454人の死者が出た。単純に当時と比較できないとしても大惨事になる恐れがあるので私は資料を示した。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「遙かなる白根」を連載しています。

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