「尾身・中曽根公認問題のわだかまりは溶けた」
◇国会議員と県連幹部との会合がホテルニューオータニで行われた(3日)。予定の日が延びたため、首相辞任直後の実現となった。公認問題は選挙に直結するので、私は、県連選対部長として参加したのである。
知事選のわだかまりが、事実上、この席で消えた。昨年の知事選で尾身・中曽根両氏が積極的に支援しなかったということで、次の選挙で公認しないという意見が出て、その賛否を自民党県会議員の投票できめるという事態に至った。そして、党内のこの動きは、県民の批判を受ける面もあり私たちは収拾に頭を痛めてきたのである。
やっと実現したこの会議には、二人の当事者の他、笹川会長、谷津、小渕、山本の各議員が参加した。谷津さんは、今日限りでわだかまりをなくしたいと発言した。尾身、中曽根の各氏も発言を求められ、これから宜しく頼みますと挨拶した。その中に、遺感を表す意味がこめられていて私たちに伝わってきた。
私は選対部長として発言を求められ、「今、自民党は危機にあります。群馬の自民党は特に力を合わせなければなりません。今日の会合の成果を踏まえて、県会議員は力を合わせたいと思います。」と挨拶した。その後、尾身、笹川両氏は固く握手を交わした。
◇雑談の中で重要な情報が交わされた。福田首相の辞任に対する党内の反応を話す人、総選挙は年内に必ずある、小沢一郎のイメージと世間の評判はよくないから自民党の新しい顔(総理)が生れた直後に勝負した方が得策だ、総裁選は自民党をアピールし、沈滞しているエネルギーを盛り上げる絶好の機会だ、総裁選の地方大会は全国11ヶ所で行われる、等々である。
◇この日は、行財政改革特別委員会の県外調査の第1日目であった。私、南波幹事長、須藤県議団長もこの委員会のメンバーであったが、ニューオータニの会議の後、新幹線のぞみで京都へ向った。午後6時少し前に京都駅に着く。
委員会の夕食会場へ合流すべくタクシーを走らせると、京の街のあちこちに自民党の議員のポスターが目に付く。既に臨戦態勢に入っていることを肌で感じた。私は改めて、昼の国会議員との会合を思い出していた。
私はこの席で総裁選は絶好のチャンスである、このチャンスを活かすためには、複数の候補者が国民の前で論戦する事が必要だと発言した。国会議員はうなずきながらも20人の推薦人を集めるのが容易でないのだと語っていた。マスコミでは小池百合子氏の名をあげ始めた。
民主党は支持率の低い福田政権と闘うことを予想していたが、福田さんの突然の辞任でその期待は崩れた。にわかに生まれた新しい政治状況の中で民主党の存在感は薄くなりつつある。仮に麻生氏に対立する女性の総裁候補が現れ、全国的な激しい討論会を経て新しい総理が誕生すれば、自民党は総選挙で勝てるに違いない。全国11ヶ所で行なわれる総裁選の討論会で、関東ブロックは前橋になる可能性もある。夜の京で急を告げる風雲を感じた。(読者に感謝)
★土・日・祝日は、中村のりお著「望郷の叫び」を連載しています。
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