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2008年7月17日 (木)

「都市鉱山、日本の金埋蔵量は世界一。レアメタル大館市の試み」

◇秋田県大館市のあるリサイクルの会社に電話で取材し取り組みの一端を知った。私の動機は、破棄される携帯電話等に含まれるレアメタルの利用は、本県に於いても今後の重大な課題だという思いである。

 リサイクル業者、大館市、東北大学が連携し「こでん回収試験」という事業を始めた。日本で最初の試みである。「こでん」とは、小型電子・電気機器のこと。具体的には、携帯やゲーム機など。これら小型機器の中に、レアメタル(希少金属)が含まれているが。これらはリサイクル法の対象外にあるため、リサイクルの対象にはならず廃棄されているのが現状である。

 非常にもったいない。いや、それどころか日本の産業の行方に関わる重大な問題が含まれている。レアメタルとは、その名が示すように世界的に生産量が少ない金属である。タングステン、インジウム、ネオジムなどである。これらは、半導体産業など、先端産業には不可欠のものだ。

 日本はこれまで、レアメタルを安価に輸入し、自国の産業を発展させてきたが、近年、中国、インドなど途上国の発展に伴いレアメタルの需要が増大し、その確保が困難になりつつある。

 だからレアメタルが使われている小型電子機器から取り出してリサイクルする必要が増している。大館市の試みは、小型電子機器を回収し何の物質がどの機器にいかに含まれ、それをどのように抽出するかを研究すること。私の取材は十分ではないが、わが県でも産学官が連携して取り組むべき課題であることを強く感じる。大館市ではスーパーなどの店頭に回収ボックスを置いて回収に当たっている。

◇都市鉱山という言葉が注目されている。日本の近代都市そのものが金や銀の豊かな鉱山だというのだ。国の研究機関によれば、日本の都市にある金は、世界の埋蔵量の約16%、これは南アフリカを上回り世界一、また、銀は22%に達する。都市に存在する電子機器に含まれる金属の量である。電子機器は高品位の鉱石だという人がいる。

家電リサクル法が定める対象は、テレビ、洗濯機、エアコン、冷蔵庫。これらから、銅、鉄、金、銀なども抽出することが、都市鉱山の採掘である。大館市の取り組みは、くり返しになるが、家電リサイクル法の対象外のこでん(小型電子機器)からのレアメタルの抽出である。資源の高騰と枯渇が叫ばれているが、日本の技術と発想の転換で新しい道を切り開くことが出来る。

◇激流にもまれながら世界は大きく変わりつつある。その象徴的出来事が、渋滞の緩和、走る車の量の減少である。原油の異常な高騰が車社会の限界を示し、また到来は必至と見られていた世界の食糧危機を身近なものにした。金があっても食糧を輸入出来ない時代が近づいている。日本の農業を変えねばならない。群馬の農業を変えねばならない。私は農業の再興によって赤城南麓を夢の古里に変えたいと思う。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「望郷の叫び」を連載しています。

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