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2008年7月18日 (金)

「14歳バスジャック・またか」

◇怪我人は出ないで事件は落着したが社会に与えた衝撃は大きい。秋葉原の衝撃波がまだ残っている状況で今回のバスジャックが起きた。

 中2の少年は、スポーツの部活も授業も休まない普通の明るい性格で、学級委員長を務めたという。「親にしかられた、親をめちゃめちゃにしたかった」、「親に捨てられた、迷惑をかけ、恥をかかせてやりたい」などと少年が語ったと報じられている。

 少年の凶悪事件が跡を絶たない。昔は、札付きといわれた不良少年が事件を起こしたが、今日は、普通の少年がある日突然変身したように大事件を起こす。

◇先日、いわゆる、「切れる」子について議論が湧いた事があった。「食べ物が原因だ」とある人が言った。そのような事を主張する学者もいる。しかし、私は、そんな単純なものではないと思う。「食」が抱える問題は、切れる子を生み出す一因ではあろうが、決してそれだけで原因を語れるとは思わない。

 秋葉原で7人を殺害した加藤容疑者は25歳の派遣労働者であった。この時は、人を1人前に扱わない派遣労働が悪いという意見があった。

 今回の14歳の少年と共通する点は、二人とも学校で勉強に真剣に向き合った経験を持つことだ。14歳のハイジャック少年は学級委員長を務め加藤容疑者は、県内最難関の進学校に進んだ。

 二人の少年が受けた教育は、果して何だったのかと思ってしまう。少年の行動の基準として教育は無力であった。二つの事件は、教育界に大きな課題を突きつけていることは確かだろう。

◇教員の採用試験をめぐる汚職事件は、教育界の暗部をさらけ出した。教育行政に対する信頼、教師に対する信頼、更には教育そのものの土台を突き崩す事件である。

 大分県教育委員会は、不正に合格した教員の採用を取り消すと決めた。解雇される教員に責任があるといえるか疑問である。大分県教委の解決策は苦渋の判断であろうが大分県教育界に大きな傷あとを残すことになる。

◇埼玉県のスナック経営者の殺人容疑の事は記憶に新しい。この八木という男は、保険金をかけた複数の男に大量の風邪薬を飲ませ、あるいはトリカブトを飲ませて殺人を実行したという容疑をもたれ、これに3人の愛人が関与していたとされた。

スナックには連日、多くの記者が押し寄せていた。男は、記者から一人五千円とって毎日記者会見をした。その様子は見ていて下手なドラマより面白かった。

自作自演のドラマをじっと見ていたのは警察と検察であったろう。ドラマの続きは権力によって描かれた。八木容疑者は逮捕され、埼玉地裁で死刑、東京高裁も死刑、そして遂に最高裁で死刑が確定した。あの記者会見をしていたじょう舌な男が死刑台に立たされる。3人の愛人たちの有罪も確定している。劇場の一幕がおろされる。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「望郷の叫び」を連載しています。

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