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2008年7月28日 (月)

「北京五輪が近づく中、テロの恐怖が高まる」

◇中国の悲願である五輪が刻一刻と近づく。0888日、午後8時開幕。中国人が縁起のよい8の字を連ねたことにも、国を挙げての願いがこめられている。

 先日、中国の友人から手紙が届き、その中で、中国では多くの市民が治安の維持に協力していると書かれていた。広大な国土の中で、オリンピックの安全を守ることは、警察だけでは不可能なのだという。友人は、テロの発生を恐れるとも述べている。

 今月21日、雲南省昆明で連続バス爆破事件が起きたが、これに対して、犯行声明が出された事が報じられた。声明を出したのは、イスラム党と名乗る組織で、北京五輪を中止しなければテロを続けると警告しているという。

 果して、北京五輪は、無事に行われるのか。各種競技の行方以上に、この問題が気にかかる。

 中国が発する情報によれば、中国は国家の威信をかけて全力を挙げて治安維持に当たることが伺われる。即ち、五輪会場については、警察官とこれに協力する市民ボランティアは合わせて11万人が治安に当たり、更に軍隊が20万人動員される。また、北京市内の公共施設や主要な道路については、住民ボランティア役30万人と警備員役15万人が警備とパトロールに当たるという。

 平和の祭典が、息のつまるような緊張の監視体制の中で行われようとしている。しかし、それでも、テロに対して万全を期することはできない。そこに中国の限界が横たわる。

 北京五輪をめぐるこれまでの経過を振り返ると、北京に五輪開催を認めたオリンピック委員会の判断は間違っていたと私は思う。平和の祭典を開くには平和国家でなければならない。国内に多くの火種を抱え平和が脅かされている国に平和の祭典を実現することは無理だからである。

◇後援会のバスツアーで、上野村の神流川発電所を見た。濃い緑の山並みを縫ってバスは山道を走る。山の斜面にしがみ付くような人家、山の稜線に漂う白い雲、久しぶりの風景は心をいやしてくれる。いくつものトンネルを越えてバスは巨大な地下空間に入る。 

壮大な揚水発電の仕組みとそれを成し遂げた技術力に驚く。上下の調整池の水の有効利用だ。深夜の電気使用量は少ないから、これを利用して下部の水を吸い上げ、昼はこれを落下させて電気を起こす。上下を結ぶ水圧管路は、長さ50m、重さ600tの掘削機で掘った。エネルギー問題を学ぶ良い機会となった。

御巣鷹の尾根の下を通り、23年前の惨劇の話を聞いた。10キロ離れた所にも大音響が伝わり、現地は死体と腐臭で満ちたという。のどかで美しい森が一瞬地獄と化したのだ。その光景を想像した。帰途、滝のような雷雨にあう。夜のニュースで、水上の方で鉄砲水による死者、行方不明者が出たと報じた。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「望郷の叫び」を連載しています。

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