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2008年6月30日 (月)

「ふるさと塾はオバマ・雨の中のツアー」

◇今月の「ふるさと塾」は「オバマとアメリカ」だった(28日)。数十枚のオバマの映像とオバマ語録を材料に使ってオバマが大統領になる事の意味を話した。母は白人、父はケニア出身の黒人。この両親はオバマが幼い頃離婚した。

 私が紹介したオバマ語録の中には次のようなものがある。「私はれっきとした黒人です。ニューヨークでタクシーをつかまえるのに苦労しますから」、「軍事力を用いて他国に民主主義を押しつけて良いという考え方について、米国はもっと謙虚な気持ちを持つべきです」、「アメリカの理想は、この国のすべての子どもが人生の目的を持つことが出来るということです」「普通の人たちが夢見る方法を忘れたのではありません。指導者たちが忘れたのです」

 初の黒人大統領が実現したら、世界はアメリカを素晴しい国だと思い、アメリカ人はそれを誇りに思い、アメリカは新しい活力を得て変化するだろう、と私は語った。

 アメリカはイギリスと戦って独立を勝ち取ったが、独立宣言の中核は、自由と平等である。平等という事は黒人も平等でなければならないことを意味する。アメリカの建国の理念からすれば、奴隷解放は必然の事であり、それを実現したのがリンカーンである。奴隷は解放されても大きな差別があった。アメリカの歴史は、黒人が一歩一歩権利を獲得する過程であったといえる。その究極の到達点が黒人大統領の実現である。オバマが大統領になることは、このような意味がある。人類の歴史が肌の色による人種偏見の歴史であった事を考えれば、黒人オバマが地上で最大の権力の座につくことは人類史上の意味をもつ。正にアメリカンドリームの象徴である。私は、ふるさと塾でこのような事を熱く語り、歴代の主な大統領にもふれた。

◇中村旅行会は、毎つき1回必ず言っている。昔は、バスを十二台位連ねて皇居見物などをしたが、今は大型バス1台である。29日は朝から雨であった。昨年来、旅行が一日中雨のことは今回が初めての事。靖国神社、柴又帝釈天、六本木のミッドタウン、アカサカサカスを回った。

 ミッドタウンの時、脱け出し、ある目的があって青山墓地へ向かった。雨の中を小走りに急いで10分ちょっとで墓地に着く。過去に二度試みたが失敗したので、今回は大体の位置を調べておいた。

 名の知れた歴史上の人物の墓がいたる所にある。それを追うだけでも楽しい。遂に発見した。雨に打たれて「忠犬ハチ公の碑」が立っていた。ハチ公が忠義を尽くした東大教授上野英三郎博士の墓の片隅にハチ公を祭る小さなお宮があった。動物の墓は認められないのであろう。ハチ公に最大の敬意を表している事が分かる。

 ハチ公は秋田犬で秋田県大館市の産だという。我が家の忠犬ナナも秋田犬で、血統証つきの名犬である。私の不注意でフィラリアにかかり、目下注射を打たれて安静中である。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村のりお著「望郷の叫び」を連載しています。

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