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2008年2月19日 (火)

「高木市長には説明責任がある」

◇前橋市長の実兄の会社の巨額な所得隠しが市長選で高木氏の再選が決まった直後に発表された。選挙への影響を避けようとした国税局の判断だと思われる。しかし、高木市長が大勝した結果から見れば、皮肉なことに、国税局の判断が主な勝因を作ってしまったともいえる。

 高木市長の兄が経営していた建設会社など2社が国税局によって150億円の所得隠しを指摘されていた。追徴税額は約60億円。税の専門家によれば追徴税を課されるのは国税局が事態を重く見ていること、つまり脱税ととらえている証拠だと言う。2社の中の一つは高木建設である。この会社は平成4年国土法違反事件を起こしたが、当時、現市長は高木建設の監査役を務めていた。高木建設(株)グループ企業に対しては国税当局が長期にわたり査察を行っている。高木市長が一連の問題にかかわりがあるかどうかは不明だ。しかし、多くの市民は高木市長と高木建設が無関係とは見ていない。ある民間団体の調査では、公共工事に関する疑惑度で前橋は全国でワースト4だという。これは、事実関係がどうなのかとは別に、市長の周辺に漂う不透明なムードから生まれているものと思われる。「市民力」を揚げて市民に訴えた高木市長としては、「知らない」では済まされない重大な説明責任がある。

 開票の結果は、66006票対、60102票であった。振り返って現職の壁は厚く高かった。これは、昨年の知事選で十分すぎる程味わったことである。あの時は多選の弊を破るという大義名分があった。今回は、市長を一期限りで止めさせる為の大義名分として、「クリーンな政治の実現」及び、「国・県・市の連携」を揚げたが、インパクトに欠けていたかも知れない。色々な所から敗因を聞かれるが、結果論は語りたくない。同じ作戦も勝っていれば見方が違ったものになっただろう。皆、よく頑張ったのである。敗れはしたが、得るものも大きかった。県会議員も市会議員も政策を勉強した。マニフェストの流れにどっぷりつかった。そこでの泳ぎ方は稚拙ではあったが実践で得た成果は一つの大切な財産である。市議会を、市長とのいたずらな対決の場とするのではなく緊張関係を生かして議会改革のためのエネルギーを生み出す場にして欲しい。金子泰造さんは敗戦の弁の中で、この選挙の結果を前橋市が発展するための一つの過程にしたいという趣旨のことを述べた。前橋市は、今大きな転換点を迎えている。平成の大合併が行われたが、まだ、富士見村の合併が進行中で、また、来年は中核市に移行する。市の行政の役割が増大し、議会の責任は格段に重くなる。市議会が本来のチェック機能を果たすことを求められている。市民の力を結集することが今、最も重要なことであるが、そのためには、市政に対する信頼が不可欠だ。従ってスタートする市議会の第一の任務は、今回の市長周辺の疑惑に関して市長の説明責任を問うことである。クリーンな前橋を求めて戦った同志市会議員の善戦を期待したい。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を連載しています。

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