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2007年12月28日 (金)

「一年を振り返って。食の安全は焦眉の急」

◇食品衛生は人間の生命、健康に直接関わることだ。不祥事が発覚した企業の役員がそろって頭を下げて謝る場面が続く。その姿はマスコミに対して頭を下げているようで、安っぽい劇をみているようだ。01年(平成13年)狂牛病問題で社会がパニックになった頃、雪印食品、日本食品、日本ハム、全農チキンフーズなどの事件が連日のように報じられた。これらは、輸入牛を国産牛と偽って国に買い取らせたり、牛が駄目で鶏肉の人気が高くなると輸入ものを国産の鶏肉と表示したりした事件である。不祥事がバレた企業は悲惨な事態に陥った。これらの事件は、不正行為は企業の命取りになることを教えた。パニックが去って静かになったと思ったら、また「ミートホープ」、「赤福」など次々と事件が発覚し内部告発の電話は鳴り止まぬ状態だという。

 食の安全を守る問題は、地方の政府が真剣に取り組まねば解決しない。私のまわりのある人が国や県は何のためにあるのかわからないと言ったことがあるが、端的に言えば人々の生命や財産を守るためだ。だから災害・治安・医療・食の安全は政治が第一に責任を果たさねばならない。

 前置きが長くなった。県は食品偽装が相次ぐことに対応して新たな衛生管理の施策を打ち出す。それは、①高度な衛生管理を行う企業の認証制度の導入及び、②食品の適正表示推進事業所の登録数を増加させることである。

①は、ハサップ(HACCP)を実践する企業などを対象、食品生産の各工程を調査し適正な場合に県が認証し公表する。企業の信用力を高め保証することになる。ハサップは宇宙食の安全性確保のために開発された。従来の最終製品の検査ではなく原料の入荷から製造の各工程を科学的に検証するもの。②は既にスタートし、37店舗が登録。その条件は経営者や従業員が、講習会を受講した上で、適正表示の管理体制を自らチェックした診断票を提出する。登録されると「適正と表示の店」というのぼり旗を立てたり売り場にプレートをつけたりしてアピールできる。自己診断は甘いという人がいるが、自ら社会に約束することの意義は大きい。日本は世界の長寿国であるが病院にはガン患者があふれている。食の安全は、そこに結びつく問題である。来年も食の安全を見守りたい。

◇昨日前橋赤十字病院を訪ね同病院の役割や地域医療の在り方について院長と意見を交わした。博愛・奉仕を理念としているが、それは昔、妻がガンで入院し手術を受けたとき身をもって感じた。私が今、経営審議委員として関心をもつことは、同病院の「高度救命救急センター」、及び「基幹災害医療センター」としての役割である。大きな災害に向け、飲料水・食糧は500人3日分・衛生材料は5日分・簡易ベッド100床・毛布250枚の備えがある。大きな災害時に「博愛・奉仕」の理念は市民の命の支えになる。その使命を十分に果たすためには移転を含め病院の地理的環境を考えねばならない。今、その時に来ているのだ。

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を連載しています。

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