« 「中国視察団、大連の一日」(15日) | トップページ | 「巨大な北京は変わりつつあった」(17日) »

2007年10月17日 (水)

「大連2日目の大きな成果」(16日)

◇経済開発区の視察先はサンヨウ電機の関連会社二社である。日本企業を囲む経済環境等を学んだ。賃金が年々上がっているという。都市従業員平均月給は、日本円で約2万7千円。最低賃金は、9750円である。10年程前、大連の東芝を訪れた時、中学卒業者の平均月給は約5千円と聞いた。中国の変化の大きさを物語る事実である。電力は石炭を燃料として使う火力発電が主であるが、開発区の近くには原子力発電所が出来ているという。石炭を使うことの問題点はCO2の発生である。

◇午後、大連市長の熱い歓迎を受けた。市長の夏徳仁氏は、51歳、かなりの長身である。誠実さと静かな迫力が感じられた。21世紀の日中の関係はますます重要である。力を合わせて両国の友好と発展を実現しようと私が中国語で話すと拍手が起きた。福田事務所から重ねて連絡と打ち合わせがなされていた為、市側の態度は丁寧で、群馬県と大連市との今後の協力関係についても非常に前向きな話ができた。関根訪中団幹事長の尽力のお陰である。

 市長の歓迎ぶりは大仕掛けなものだった。うながされて2階のバルコニーに出ると、眼下に、庁舎前の広大な広場が彼方のビル群まで広がっている。市長はバルコニーの端に進んで備えつけた装置のフタを開け現れた画面を指で押した。すると、遥か前方の旗の下から突如噴水の水が勢いよく立ち昇り、同時に日本の歌、「北国の春」が大音響で始まったのだ。「特別の場合にこれをやります。周りの人々は、これを開いて日本から特別の人が来ていることを知るのです」と。市長は群馬県を訪ねたいといっていた。群馬と大連との交流を深めるよいチャンスだと思う。

◇夜は、プラマホテルで大連市人民代表大会の幹部が歓迎してくれた。議会関係の人たちである。コの字形に配置された席の中央に私と人民代表大会常務委員会副主任干桂栄が座った。干さんは女性である。干さんは、歓迎の挨拶の中で、群馬県は4人の総理大臣を生んだ県ですねと切り出して、日中の関係の重要性、群馬県との交流を進めることの意義などを強調し、私たちに協力出来ることがあったら言って欲しいと、教育・産業・人の交流などの問題について熱心に語った。

 やがて私の番になった。私は次のような話をした。「日本では地方分権といって地方を重視する時代が進んでいます。そして国際化の時代です。私達は、歴史的にも関係の深い大連との交流を深めたいと願っています」と。話の中で、大連外国語学院などに書物を送る事業を進めてきた事にも触れその他具体的な提案もした。

 今後の事を話し合う担当者を決めようということになり中国側は孜福征氏が、日本側は私がそれぞれ引き受ける事になった。金子一郎県議が来年群馬県で開かれる全国緑化フェアへの出席をすすめると孜氏は関係者を是非出席させたいと答えた。

 難しい話から砕けた話題に進む中で、私は、群馬の特色として「カカア天下と空っ風」があるといって群馬のカカアについて説明した。誰かが団長は炊事、洗濯、料理までするといったら、干さんは笑いながら即座に「信じません」と言った。重ねる乾杯の酒がうまかった。大連の夜は群馬との交流の新しい芽を静かに育てているようであった。

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を連載しています。

|

« 「中国視察団、大連の一日」(15日) | トップページ | 「巨大な北京は変わりつつあった」(17日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「大連2日目の大きな成果」(16日):

« 「中国視察団、大連の一日」(15日) | トップページ | 「巨大な北京は変わりつつあった」(17日) »