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2007年8月13日 (月)

「日記の読者から贈られた一遍の詩」

2007年8月13日(月)

◇「日記の読者から贈られた一遍の詩」

先日の「日記」で広島市長の平和宣言に触れた。それを読んだ読者から栗原貞子の詩「ヒロシマというとき」が送られてきた。この読者が少年のころ、先日亡くなった「べ平連」で有名だった小田実から話してもらったものだという。ここで紹介したい。

詩の中に次の部分がある。

「ヒロシマ」といえば「パールハーバー」

「ヒロシマ」といえば「南京大虐殺」

「ヒロシマ」といえば血と炎のこだまが返ってくるのだ。

「ヒロシマ」といえば「ああヒロシマ」とやさしくかえってくるためには捨てた筈の武器を本当に捨てねばならない

「ヒロシマ」といえば「ああヒロシマ」とやさしいこたえがかえってくるためには、

わたしたちはわたしたちの汚れた手をきよめねばならない

 私の読者は、この詩が載る詩集の前書きにある、詩人の次の言葉も紹介する。「ヒロシマ・ナガサキは決して過去の出来事でなく、核時代の行く手に立ちはだかっている未来風景であり、被爆以来絶えることなく続いている傷みであって、核時代が終焉し、核の脅威が完全になくならない限り過去のものにならないことを意味しています。」

◇ヒロシマ・ナガサキは、過去のものでなく、人類の行く手にある風景であり警告だということをしっかり認識しなければならない。戦後62年の節目に、原爆を否定する決意を日本人は共有しなければならないと思う。

戦後の日本では、「原爆反対」を叫ぶのは共産党など左翼勢力であり、政府や自民党は、消極的であった。アメリカは、大切な同盟国であり、日本はアメリカの核によって守られてあるという現実があるからである。しかし、唯一の被爆国であることと、人類の未来を考えるなら、「原爆に反対」、「核廃絶」を大前提にして、アメリカとの同盟を築くべきであり、このことは矛盾しないと思う。政府も建前は、このように動いているが及び腰であるために、国民にその熱意が伝わらないのだ。

◇憲法の問題にも共通のものがある。護憲を叫ぶのは左翼勢力、という構図が続いてきた。現憲法は、アメリカから与えられたという面は否定できないが、与えられたものは、基本的には素晴らしいものであった。改めるべき点はあるにしても、憲法を尊重する姿勢をはっきり示さなければならない。日本の国が乱れたことの大きな原因は、政府と自民党が憲法に消極的であったことにあると思う。

国民の規範意識と道義心が地におちたといわれる。最も基本的な国法を政府が尊重するという熱意がなければ、国民に規範意識や道義心を求めることはできない。それだけでなく、日本国そのものが原則のない国、志のない国になってしまう。世の中の大きな変化に対応できず、自民党は大敗した。そして、この状況で8月15日を迎える。原爆のこと、平和のこと、そして憲法のことをしっかりと考える契機にしたいと思う。

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を掲載しています。

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