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2007年7月30日 (月)

「自民の歴史的大敗の影響は」

◇外は篠突く雨、比例候補の事務所内は重苦しい雰囲気が支配していた。父親である財務大臣は、テレビの前で腕を組んでじっと画面を見詰めている。比例区の詳しい情報がなかなか入ってこない。しかし、自民党の深刻な様子は痛い程分かる。昨日の街頭演説会の光景を思い出し当選を願った。私は、十を超える演説会場に出たが、どこでもかなり盛り上がっていた。私が演説している間に候補者は、集まった一人一人の人々に握手して回った。泣き声もかすれ、赤い勝負服に悲壮な思いが現れていた。中学生になった二人の息子もお母さんをよろしくと知人に声をかけているという候補者の言葉に涙ぐむ支援者の姿も見られた。

 この候補者の陣営に対して群馬の自民党は冷ややかだった。大沢知事候補の応援に消極的だったことが、必死の自民党の反感をかったのだ。捲土重来を期すこの陣営に余裕はなかったのだがもっとスマートな対応をすべきであったという声もある。

 私は今回の二つの選挙には、初めから腹を決めてかかった。知事選は、大沢氏を勝たせるために断固として全力を尽くした。私の行動と私の事務所の作戦が当選にある程度、貢献したことを疑わない。そして、知事選が終わると、短期間ではあったが女性候補の選対本部長として力を傾注した。本部長として責任を全うすることは出来なかったが、表立ってこの陣営を応援する県議は私一人だったので、責任を感じて頑張った。

 私は、この参院選で、参議院の役割と使命について訴えた。理性の府、政治の安定、議員の資質等の言葉を使った。しかし、次々と伝えられる当選者の顔ぶれを見ると、これで参議員の役割を担えるのだろうかという感じをもった。有権者の中には、政策以外の非本質的なことに感情的に反応した人も多かったと思う。閣僚の度重なる失言、とくに赤城農水相のバンソウコウをはったあわれな姿は、自民党のイメージを著しく下げた。しかし、このような人物を閣僚に任命した安倍首相の責任は重大なのだから、「非本質的なことに感情的に」というのは、実は当らないのだ。謙虚に受け止めねばならない。

 参議院の片山幹事長も落選した。私の友人の福島啓史郎君(現職)もどうやら駄目らしい。ありし日の姿と比べると天国と地獄だ。

◇今日は,夜の「ふるさと塾」で岸信介をとり上げる。昭和の妖怪といわれたこの人物は、孫の惨敗を天国からどのような思いで見たであろうか。岸は、東条内閣の閣僚であった。A級戦犯として三年三ヶ月入獄。衆院選に当選するや数年で政権を獲得した。タカ派のイメージが強かったが、改めて資料を読むとスケールの大きさと高い志に胸を打たれる。エピソードも実に多い。民法の神様と言われた我妻栄氏が「岸君はとにかく秀才だった」と語っている。才能と共に長州の伝統と歴史が育てた憂国の情をもっていた。彼が支えた鳩山一郎は日ソ交渉を成し遂げ多くの抑留者が救われた。窮地に立たされた安倍首相の心には祖父の姿があるに違いない。安倍首相の成長に日本の将来がかかる。

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を連載しています。

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