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2007年7月31日 (火)

「歴史的敗北の全容、ふるさと未来塾」

◇比例区は、上野公成、おみ朝子の両候補が当選できなかった。この二人は、前回に続いての落選であり誠に気の毒だ。

歴史的敗北は、このような形で群馬の自民党を直撃した。安倍首相の悲痛な顔が報じられた。敗因はいろいろあるが、赤城農水相のバンソウコウを張ったみじめな姿が百万票以上の票を減らしたとささやく声も聞かれた。安倍首相の続投が党内で決まったようだが窮地に立たされた首相の人間としての力、そして、政治家としての力が試される。

 今日の日本の社会状況を反映して様々な人物が候補者として登場した選挙だった。HIV訴訟の原告だった川田龍平さんが東京の激戦区で当選を果たした。年金問題も官僚行政のおごりが招いた薬害エイズと根っこは同じと語っている。癌におかされて骨と皮ばかりに見える現職の当選にも驚かされた。同性愛者の地位の向上を訴えた女性は落選したが、これはこのような人達が沢山存在することの現われなのであろうか。元ペルー大統領のフジモリ氏は落選した。担ぎ出した国民新党の動機に問題があったと思う。日本の政治家として活躍出来る可能性は低いのに集票の道具として使ったと見られるからだ。

 丸川珠代氏は選挙権を行使出来ないことが発覚した。アメリカに住んでいた時期があって、帰国後手続きを怠っていたからだ。これまでも、選挙に行かなかったことになる。このような人を特に要請して出馬させた安倍首相の責任が本来なら大きく問われたであろう。どさくさの中で、美人の平あやまりを見て有権者は許す形となった。

◇「ふるさと未来塾」は盛況だった。第4土曜日の28日は、選挙戦の最終日なので、30日(月)の夜に変更したのである。今月は、岸信介をとりあげた。

 この人物について、人々の関心は依然として高い。「棺を覆って事定まる」というが、死後20年評価は高まっていることを感じる。波らん万丈の人生はNHKの大河ドラマのようであるが、エピソードを面白く取り上げながら昭和史の骨の部分を知ることが目的である。

 東大で我妻栄と首席を争った秀才で、卒業後は農商務省に入り満州国の経営に官僚として辣腕をふるう。東条内閣の商工大臣として太平洋戦争の開戦詔書に副署、A級戦犯として巣鴨のプリズンで3年余を過ごす。昭和28年4月に衆議院当選、それから4年足らず後の昭和32年2月には政権を獲得、まるで戦国時代の国盗り物語のようだ。

 岸は巣鴨の獄中で生きて出られたら日本国の発展のために尽くそうと決意する。彼の一貫した信念は日本の真の再建を果たすことだった。そのために不平等な安保条約の改正に執念を燃やす。反対運動の波は国会をかこんだ。この時、岸の自衛隊出動要請に反対を貫いた人が赤城宗徳だった。今二人の孫が時代の大波をかぶっている。「昔は腹のすわったいい政治家がいた」。ふるさと塾が終わった時、こう感想を話す人がいた。政治家の質とレベルはその時の社会を反映している。

☆土・日・祝日は、「望郷の叫び」を連載しています。

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