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2007年7月 1日 (日)

『上州の山河と共に』連載(90)「遂に当選」

 落選の時は、数日間は、時が経つほど悲しみが深まるように感じられたが、当選を果たした喜びは、これとは逆に日毎に高まっていった。各地の後援会や支援団体も、それぞれ会合を開き、勝利の喜びを噛み締めていた。

 このようなムードが落ちついてしばらくした頃、福島浩は体調の変化を訴え始めていた。そして、闘病生活の後、次の選挙を目前にして世を去ったことは前に書いた通りである。

 彼の死後、世の中は、政治、経済をはじめ初めとしてあらゆるものが一層激しく動き、この動きの中で県政の役割も大きくなっている。そして私も大きく期するところがあるが、それにつけても、彼が生きていたらと改めて思うのである。

 福島浩君の死後、私が特にお世話になっている人が、彼の長兄、福島秋次氏である。福島秋次氏は飾気のない誠実な人柄であり、また、人情味豊かな人である。しかし、また同時にクールな判断力、洞察力に勝れ、時には大胆な決断力も示す男性的な人物である。福島浩の兄ということから、昔から親しくし尊敬してきた人物であるが、福島浩亡き後は、私が何かと相談する時、常に温かく接してくれ、適切な助言をしてくれるのである。

 福島秋次氏のように私を温かく支えてくれる多くの方々に対する恩返しは、県議会議員として立派な仕事をすること以外にないのである。私は、このことを常に念頭において、立派な県会議員になるために、今後、精進を続けてゆこうと思うのである。

「上州の山河と共に」は、今回で終了とします。次の連載は、「望郷の叫び」です。終戦直後、旧満州にいた日本人約60万人がソ連へ強制連行されました。酷寒、飢え、強制労働に耐えられず、亡くなった人は6万人を超えます。私の話は、かつてシベリア抑留の体験をした二人の老人と共に、シベリアの収容所跡地を訪ねるところから始まります。ある収容所の跡地には、おい茂る草の中に、「友よ安らかに眠れ」と書かれた墓標が立っていました。同行した老人は、俺だけ先に帰って悪かったと声を上げて泣きました。

 上毛新聞社から出された本著は、ダイジェスト版とともに多くの人に読まれました。シベリア強制抑留とは何だったのか、そこで赤裸々となる日本人の本質は何か、いわゆる「民主運動」とは幻だったのか、等、本体にはダイジェスト版にはない論点が語られています。土・日・祝日の連載となりますが、ブログを通して多くの人に読んでいただきたいと思います。今年も「8月」が近づきますが、終戦記念日の行事を単なるセレモニーにしないためにも、本著を味わって下されば幸いです。

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