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2007年5月11日 (金)

「赤ちゃんポストで取材を受ける」

◇熊本市の病院で「赤ちゃんポスト」の運用が始まった。このとこに先立って先日、関西の某報道機関の取材を受けた。女性のディレクターとテレビの担当が2人。取材の目的は、群馬にもかつて赤ちゃんポストがあり、それにかかわった県会議員として私を登場させるというもの。

 私は、故角田儀平治さんに頼まれて、佐藤報恩財団、通称かけこみ寺の理事になった。当時の理事長は、「鐘の鳴る丘」の創設者品川博氏だった。品川氏が始めた赤ちゃんポスト・天使の宿が解散し、そこにいた子どもたちを引き継いだのがかけこみ寺であった。私が関わったのは、このかけこみ寺である。

 さまざまな子がいた。真剣に勉強して頑張る模範的な少年もいれば、登校拒否の子や非行に走る子もいた。彼らは口には出さないが皆肉親に対して強い思いを抱いているようであった。

 熱心な人たちが彼らを支えているが、子どもがまっすぐ伸びるためには親の愛情が不可欠である。このことをつくづくと感じた。彼らが寂しさに耐え、見たこともない親を思いながら人生を生きていく姿を想像するとき、簡単に子を捨てる親は許せないと思った。

 赤ちゃんポストを社会的に公認することが無責任な親に口実を与え、育児放棄を助長することになってはならない。熊本市の病院は24時間保温の保育器を設け、産婦人科の看護師、助産師らが24時間で対応するという。あんな良いところに預けたのだからと安易に考える無責任な親の姿を想像してしまう。 今日の社会は、道義なき社会といわれ、実の親が子を虐待したり殺したりする事件が跡を絶たない。赤ちゃんポストの存在意義があるとすれば、子どもの命を救うという一点である。

 しかし、そのあり方が問題である。民間の篤志家がひかえめに行うべきであり、行政がバックアップして完璧な形で実施することには、私は抵抗感を抱かざるを得ない。塩崎官房長官が記者会見で、「病院内の施設とはいえ、保護者が子どもを置き去りにする行為はあってはならない。自らの手で親が育てるのが基本だ」と述べたのは、政府の姿勢として当然だと思う。

◇今年も、既に、異常気象が始まっている。梅雨を通りこして真夏に入ったような暑い日が続く。群馬県でも30度を超す所があった。思い切ってCO2を削減しないと地球は大変なことになると国連の機関が改めて警告している。伝えられる世界のニュースから空恐しさを感じる。

 ベルリンの壁崩壊・ソ連の解体と続く世界の政治状況の変化を受けて、市場経済が津波のように世界中に広がろうとしている。このことは何十億人という途上国の人々が車に乗りエネルギーを消費する時代が広がっていることを意味する。経済の発展と一体となってCO2が地球をおおっているのだ。この流れは止まらないという絶望感を抱いてしまう。

土・日・祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載しています。

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