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2007年5月 4日 (金)

『上州の山河と共に』連載(73)「県民会館の大会成功す」

「皆さん、本日は、お忙しいところをこの大会にご出席くださいまして、本当にありがとうございます。私は、このように沢山の方々に、今日ご出席いただけるとは、実は、思っておりませんでした。胸がいっぱいであります。感謝の気持ちでいっぱいであります。本当にありがとうございます」

 言葉を切って頭を下げると、大きな拍手が湧いた。私の胸に熱いものが込み上がる。感情に流されそうになるのを、ぐっと唾を呑んでこらえる。

「これまでに、お集まりの皆さんを初めとして、多くの方々に支えられて運動を続けてまいりました。この運動は、道のない所に新しい道を切り開く為の運動であります。そして、皆さんと共に素晴らしいふるさと、明日の群馬を築く為の運動であります」

 会場が水を打ったように静かになり、緊張が漲る。全ての視線が私に注がれるのを感じて、私の緊張も高まる。

「今、地方の時代と言われて、地方が重視される時代です。地方の住民が心を一つにして力を合わせて、地方のふるさとをつくり、そして、地方住民の幸せを築いてゆく時代です。その為には、地方の政治家が大きな役割を果たさねばなりません。

現実にはどうでしょうか。政治家は、特別な人でなければなれない。普通の常識や感覚を持った普通の市民は政治家になることができないのであります。その結果として、政治も政治家も、国民、県民から離れたところで動いている。これでは、本当に民意を反映した政治はできないのではないでしょうか」

「その通りだ」

会場で誰かの叫ぶ声がして、それにつられるように拍手が起こった。昨夜用意して覚えたはずの原稿の文面は、会場の熱気に煽られて、私の頭の中で千切れて飛び散っている。

 私は記憶に頼ることを止めて、浮かんでくる言葉をつかまえ、それを私が意識する話の方向に必死でつなげて、聴衆に投げかかる。<その通り>という言葉は、私の演説に対する確かな手応えであった。この大会では、全ての参加者が私の話に注目し、又私を試していると思って緊張していたのでこの言葉は嬉しかった。

「私は、組織も地位もない、平凡な市民です。しかし、普通の市民としての喜びや苦しみ、そういうものを噛み締めて、これまで生きてきました。わたしのような平凡な市民が、政治の壇上で頑張ることが、今、一番求められているのではないでしょうか。私は、県政を身近なものとし、県政に対する信頼を回復して、皆さんと共に、明日のふるさとを築きたいと思います。」

 大きな拍手が起こった。 続いて、私は、二十一世紀が間近な今、私達は、教育、福祉、道路、まちづくり、環境問題その他様々な課題を抱えている、これらを皆さんと共に考えてゆく県会議員になりたい、そして、常に、皆さんに接して、皆さんから御意見を聞かせてもらい、そこから学んでゆく政治家を目指してゆくつもりである、だから、是非、私を県政の場で働かせてほしい、・・・・・と話を進めていった。

☆土・日、祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載いたします。

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