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2007年4月27日 (金)

「久しぶりに赤城南面を歩く」

◇午後5時すぎ、何ヶ月振りかで、赤城の山道を3時間程歩いた。4月の末というのに冷たい風が強い。セーターを着てその上にジヤンパーという冬のいでたちである。風は次第に強くなってごうごうとまわりの木立を揺する。間もなく驚くような光景が現われた。道の一方では、全ての松が切られ、切断された丸太は白いビニールにおおわれている。ビニールの包みは山の斜面を埋めるように広がっていた。それは、死体の山が累累と続くようで無気味である。そして道の他方では立ち枯れた松の群れが幽霊のように強風に身をさらしている。ぎしぎしという音は死体の骨が折れる音かと思われた。

松食い虫の被害はどんどん北上している。地球温暖化の影響と虫が薬に対して強くなっているといった事情があるらしい。赤城の松は間もなく全滅するだろう。松食い虫に侵された森林はできるだけ速く整理して他の木を植えるべきだ。

今、森林整備は地球温暖化対策という新たな視点から非常に重視されている。森林は二酸化炭素・CO2吸収するからだ。松食い虫対策も、CO2対策と連動していることを、山を歩き被害の現場に立って強く感じた。

◇自然界の異変に神経質になっている時、北米各地でミツバチが消えるというニュースを聞いた。突然ミツバチが行方不明になる。これが北米27州に広がっているという。死骸が見つからないのも不思議だ。

原因はいろいろ言われているが真実は分からないらしい。昆虫などは、異変を察知する能力を持つといわれるから、この現象は何かの前兆かという声もある。何億だか知れぬミツバチの群れがどこで生きているのかも気になる。今後のニュースを注目したい。

◇地球温暖化は危機的に進行し止まらない。ここ

 「久しぶりに赤城南面を歩く」に来て、温暖化の主因であるCO2対策の新しい動きが世界的に目立ち始めた。その一つがCO2を出さない石炭火力発電だ。日本、米国、中国、韓国、インドの5ヶ国が共同開発に乗り出す。

石炭を使う発電は、世界の発電量の約4割。石炭を燃やせばCO2が出るが。新しい発電の手法は、このCO2を液化して地中に保存する。経産省の試算では、すべての石炭火力発電所が、この手法を採用すれば世界のCO2排出量は25%減る。地球温暖化防止には、21世紀半ばまでにCO2などの温暖化ガスの排出量を半減しなければならないとされる。

◇次にここで取り上げたいのがバイオエネルギーの動き。今日(27日)から首都圏50ヶ所のガソリンスタンドでバイオガソリンの試験販売が始まる。これはバイオエタノールが混ざったガソリンのこと。サトウキビ、トウモロコシその他の植物を発酵させて作るバイオエタノールを燃料にする動きは世界的に広がっている。植物の体は空中のCO2を吸収して作ったものだから、燃焼した時出すCO2はもともと空中から取り入れたもの。つまり、空中のCO2の総量は増やさない。私は、先の南米視察で、バイオエタノールが広く使われていることを体験した。これを日本でも広げる時が来た。

★土・日、祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載いたします。

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