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2007年4月17日 (火)

「貧しくなったのか日本人の心」

「日本は世界の経済大国となって、物は非常に豊かになりましたが、人の心は、逆に貧しくなったといわれます。このままでは、日本は駄目になってしまいます。」選挙期間中の演説の中で、私は、たびたび、このように訴えた。

 だから、日本人の心を豊かにする事に真剣に取り組まなければならないと主張して教育問題につなげる。このような切り込み方は好意的に受け取られたようだ。

 日本人の心が貧しくなった事を示す事として、「恥じを知れ」とか「恥知らず」という言葉が日常生活であまり使われなくなったことがあげられると思う。名誉を重んずる、恥ずべきことを恥ずかしく思う、これらは、日本人の美徳として日本人の心を支える要素であった。

 私の知る範囲でも金を借りて返さない人が何人もいる。そういう人は貸した人と顔をあわせてもしゃあしゃあと平気でいるというのだから呆れる。更にその周辺には、給食費、公営住宅の家賃、病院の受診料等を払わない人がいる。いわゆるモラルハザード(道徳的崩壊)といわれる社会現象が大きく広がっている。

 このような社会の実態と最近の犯罪現象、とくに詐欺罪の状況は無関係ではない。次々と新たな手口を考え人をだます事をビジネスとする夥(おびただ)しいやからが法治社会の陰の闇で蠢(うごめ)いている。

 とくに振り込め詐欺の動きにこのことを感じる。誰かが思いついたこの詐欺の手口は空前のヒットとなって平成16年頃から全国的に広がった。人間心理の弱点をついたこの犯罪の勢いは何年経っても衰えないのだから呆れてしまう。

 振り込め詐欺とは、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資補償金詐欺のことである。これらに恐喝が伴う振り込め詐欺というものもある。警察庁は、平成18年6月に100人のグループの振り込め詐欺組織を逮捕した。一つの企業(?)として動いていたと思われる。

 警察白書によれば、平成17年中の振り込め詐欺及び振り込め恐喝の被害総額は約251億5,000万円だという。この年オレオレ詐欺は減少し、融資保証金詐欺が増加した。そして、全体としての被害は減少した。

 群馬の場合は、昨年一年間の振り込め詐欺の被害は5億7,100万円で、前年比20%増、振り込めの三つの手口の中でオレオレが最も多いという。オレオレ詐欺の被害は前年比24%増の約2億7千万だ。

 私の関係者にも危うく騙されそうになった人がいた。高齢者は、受話器から泣き声が聞こえると、思わず、「誰ちゃんかい」と名をいってしまうらしい。名前が分かると、この誰ちゃんに成りすましたストーリーが展開してしまう。受話器の向うでは、何人か役割を持ったスタッフがいて劇場が用意されている。パニックに陥ったお年よりは、知らないうちに一幕の登場人物にさせられてしまう。人が信じられない社会が進んでいく。どこかでくい止めなければならない。

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