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2007年4月10日 (火)

「当選証書授与式の感慨」

 選挙の余韻と衝撃はまだ身体中に残る。選挙事務所の後片付けに人が集まり、黙々と作業している。プレハブ小屋は、力尽きて虚脱したようにガランと口を開けて並ぶ。「戦いは終ったのだ」私は自分の重い心に言い聞かせた。

◆育英高校の入学式に出た。選挙の翌日の入学式である。もし落選していたら祝辞を述べる気力があったろうか、私は、県民会館の壇上で、会場を埋めた新入生の顔を見ながら思った。睡魔におそわれ、コックリと首を垂れている自分にハッと気付き姿勢を正すが、また同じ事を繰り返してしまう。

◆当選証書授与式に出た。市庁舎11Fの会場には、当選の順位に従って8人が並んだ。前回まで私が座った上位の位置に他の人がいた。私はそこから6番目。当選人が呼ばれ、証書が渡される。目をつぶると、激戦の姿が目に浮かぶ。

 地元の芳賀が割れたことは誤算であった。知事の推薦を受け隣の五代町の公民館を選挙事務所とした女性候補者は髪をふり乱し、フクシ、フクシとさけんでいた。名前を呼ばれ、選挙委員長から証書を渡された。一枚の紙の重さを感じた。

◆夜、久し振りにナナと歩いた。ひと月近く散歩をまっていた秋田犬は、鎖を取り上げる音を聞くと飛び跳ねて身体中で嬉しさを現す。道端に前足を投げ出して草に鼻を突っ込むようにして動かない。春の息吹を楽しんでいるようだ。選挙中は、対立候補の拡声器の音に、ウオォーンと吠えたてていた。やっと戦いが終ったことをナナも体で感じ取っているのだろう。

◆統一地方選の一環である群馬の県議選は、群馬の発展のためにどんな成果をもたらしたのか。渦中にいて感じたことは、票を集めるための成り振りかまわぬ候補者の狂態とそれに呼応する大衆の姿、その外側には、冷めた目で眺める人々の集団、そして多くの無党派層の人々がいた。選挙は民主主義を支える柱であるが、この柱も純粋なものではない。民主主義は理想の政治形態であり、現実との間には距離がある。この距離を少しでも縮めることが、社会の進歩につながる。稀に見る激戦は、この距離を小さくするために多少は役立ったのかも知れない。敗れて退場した5人の候補者の苦悩もその意味で無駄ではなかった。

 敷島公園で花見をしている人々に近づいたら、輪になっていた若い女性が迎え入れてくれた。一人が「政策は何ですか」と聞く。「教育と少子化対策についてこのように考えています」と言って、手短に話したら、「私たちは保母です。当選したら議会を訪ねてもいいですか」と笑顔を向けた。桜の下で有権者と交わした楽しい一時であった。この日記を見て、本当に訪ねてくれるといいなと思う。

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