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2007年3月 9日 (金)

「2月議会が終る、選挙戦が本格化する」

 2月議会は9日に閉会となる。いろいろな意味で、後々、振り返って話題となるであろう議会だったと思う。一つの特色は、この議会を最後に退任する議員が多いことである。

◇最も注目されるのは、松沢睦議員が9期勤めて退任される事である。松沢時代が終るという感を抱く。哲学と信念を持ち県議会の中心的存在で、その政治手腕と指導力は抜群であった。もう一期やるかと思っていたら、ある時、突然退任を表明して私たちを驚かせた。その後の行動も従来と変わるところがなく毅然とした姿を貫いていたことは、政治家の引き際として学ぶところがあると思った。

◇次に、大林喬任議員が今期中急逝した。この人もしっかりとした政治哲学を持った人であった。その他、退任する議員は角田登氏、矢口昇氏、長崎博幸氏、そして、知事選出馬のために退任する大沢正明氏、館林市長選出馬の安楽岡一雄氏、桐生市長選出馬の亀山豊文氏、その他にも退任の噂がある長老議員がいる。

 これだけ多くの議員が一度に退任することは珍しい。このことは、今後の県議会にとってどのような意味を持つのかを考えねばならない。地方分権が進み、また、様々な難問が山積みする本県において、県議会の役割がますます大きくなる時である。県議会が弱体化して、その役割を発揮できないようであってはならない。間もなく迎える県議選は、新たな使命を担った議会をつくるという意味でも重要である。

◇県議選の説明会が市町村会館で行なわれ、後援会の幹部二人が出かけた。説明を聞いてきた幹部が、供託金がいくら、ポスターが何百枚というようなことを話していた。今月30日、告示の朝、掲示板の自分の番号が抽選で決まると、市役所から選挙事務所に伝えられ、運動員は、ポスターを貼るために、一斉に各地に向けて走る。幾度となく繰り返された光景である。今度は、選挙区の広さが2倍以上になりポスターの数も格段に多い。ポスターの裏に両面テープを貼って備えなければならない。正に戦いの時が近づいてきた。

◇夜、県政報告会を終えて事務所に戻ると、私の机の上に、パソコンから取り出された一枚のメールが置かれていた。

 件名は、「お久しぶりでございます」。「中村先生、偶然、先生のホームページを拝見致しました。35年程前に先生の学習塾で教えて頂きました」と始まり、現在は医師である御主人と東京に住んでいること、私の重粒子線の日記を読んだが、これを進めている群大の教授は御主人の友人であること、そして、塾で机を並べていたN君の死、幼かった娘のゆりのことなどが綴られている。勉強が出来て可愛い子だったS子さん。あの頃の寺子屋の光景が甦り心に力が湧くのを覚えた。「いつか再会したいですね。御主人に宜しく」

(県議会の来期の発展を願って。読者に感謝)

★土・日・祭日は以前からのご要望により『上州の山河と共に』を連載しております。

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コメント

中村先生
先生の塾と若かった自分自身(先生も?)、そして前橋への懐かしさのあまりに書いた私の拙いメールを先生の日記の中で取り上げて頂き、恐縮しております。
今でも、先生は塾長をなさっていらっしゃるのですね。
現在の中村塾に比べれば、当時の学習塾は寺子屋でしたが、先生は、幼い私たち相手にも丁寧に接し、熱心にお教え下さいました。
今も変わらず、いえ、比べようも無い程大きな熱意を持っていらっしゃるご様子。
心から応援申し上げます。
お身体にお気をつけて益々ご活躍下さい。
再会できる日の来ることを楽しみにしております。

投稿: S子 | 2007年3月12日 (月) 19:05

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