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2007年1月 9日 (火)

「新年会の大沢議長の態度」

 去る5日、県歯科医師会の新年会がマーキュリーホテルで行われた。県会からは大沢議長、知事代理として高木副知事、そして、県警本部長も参加していた。私は、一年前の自分の議長時代を懐かしく振り返っていた。

 私が議長時代に貫いた事の一つに、挨拶の場面で、その場の雰囲気を見て自分の言葉で語るということがあった。それは、格好をつけたわけでなく、秘書課が作ったものを読むのでは心が伝わらないと思ったからである。議長の挨拶は、秘書課が用意することになっているが、聴衆の顔が見えないところで作られた作文は、読んでも生きた挨拶とならない。これは、単純な真理であるが、慣例を破ることには、最初のうち一部に冷ややかな見方もあったようだ。ある時、私が挨拶を始める直前に席を立った先輩議員がいたが、その後ろ姿は、私には、私への反発と映った。

 この日の大沢議長は、自分の言葉でその場に合った良い挨拶をしていた。ただ残念に思ったことは、知事選について少しも触れていないことである。恐らく、議長の職務の遂行である以上自分の選挙について触れるべきでないという信念があるのだろう。しかし、直接、知事選に触れることはまずいとしても、自分が県政を動かす立場になったらこうするという熱い思いを行間に滲ませる一節があってもよかったというのが私の偽らざる思いであった。

◆この新年会で、歯科医師会の会長は、「80-20」運動を提唱していた。80歳で自分の歯を20本持つということである。前から耳にしていたが歯科医師会長から言われて改めてその重要性を意識した。自分の歯でよく噛んで食べることは健康の第一の条件に違いない。「80-20」運動に関連して、大沢議長は、その挨拶の中で、80歳に至る過程で、つまり何歳で何本ということも教えてほしいと触れていた。もっともなことである。歯科医の司会者が、60歳で24本ですと答えていた。

 歯科医の新年会になぜ警察本部長かと思っていたら、本部長が、挨拶の中で、検死で皆さんに大変お世話になっていますと言うのを聞いて納得がいった。私はこの時、数年前親しい歯科医から頂いた一冊の書を思い出した。それは、昭和60年御巣鷹山で起きた航空機史上最大の事故による損傷の激しい死体を歯型で確認した記録である。このような大事件とは別に、日常の事件でも歯型による検死ということで歯科医と警察は密接な関係にあることを知った。

 ご馳走を前にして乾杯までたっぷり一時間かかった。様々な弁士が登場していろいろなことを話す。私たちは弁論大会の審査員のようなものだ。そういう姿勢で聞いていると勉強になるし面白い。目の前の皿に盛られた食べ物よりも、こちらの方が上等のご馳走である。ウーロン茶を一口飲んで会場を出た。このような新年会がこれから毎日のように続く。(ハチマルニイマル運動が広がることを願って。読者に感謝)

★土・日・祝日は以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載しております。

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