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2007年1月29日 (月)

「県立病院の未収金と給食費滞納にみる世相」

◇県立病院の未収金が急増している。県立4病院の未収金は06年9月末現在で9400万円である。この問題について、私は、これまで議会で発言し、「日記」でも取り上げてきた。医療は人道上の問題なので治療費が払えないからという理由で治療を拒むことは出来ない。しかし、払えるのに払う意思がないというケースも多いのではないか、未払いの理由を調べて、このようなケースに対してはしっかりと取り立てるべきだと発言したことがある。

 その後各病院は未収の原因を調べ、払えるのに払わない者には集中的に戸別訪問したり積極的に取り組んでいるという。そして、それは一定の効果を上げているようだが、それにもかかわらず未収金は増え続けている。そこには、患者のモラルの低下があるに違いない。昨年4月18日の「日記」で触れたが、前橋日赤の調査では、「支払い意思なし」が39%もあった。また、あるテレビ報道では、治療費の支払いは、NHKの受信料と同じだと発言している人もあった。

◇全国的な給食費滞納が大きく報じられ問題となっている。全国の小中学校で滞納総額は22億円を超える。原因は何か、また問題点は。

 学校側は、原因の6割は親のモラルや規範意識の低さにあるとしている。確かに金があって払えるのに払わない親は多いらしい。高級車を複数台持っている親のこと、又先生の督促に対し、「給食を食べるなと子どもに言っている」とか「借金とりみたいなことを言わないで」と応じた親のことが伝えられている。経済的な格差が広がって生活が苦しい家庭が増えていることも原因ではなかろうか。未納の子どもの率が全国で最も高い沖縄県の完全失業率は全国平均の約2倍近いという事実は、このことを物語るといえる。しかし、払わなくても給食は食べられるとして支払いの順位を低く考えている親も多いらしい。電気やガスは払わないと止められて生活が出来なくなるので優先順位が高いのだ。なかには、義務教育だから払わなくもよいと考えている親もいるという。

◇対策として、厳しい法的措置を示して効果を上げている自治体もある。そのような努力と共に、学校給食の意義を親や子どもに認識させることが必要ではないか。飽食の時代といわれ、見た目に美しく美味しい食事が簡単に手に入るから、親はとかく便利さを優先させてしまう。朝食を食べない子どもも多い。「いただきます」と元気に給食を食べる子どもたちの表情はいい。「給食」は健康を考えてバランスのとれた食事を提供する。そして、子供に「食」を考えさせ、良い食の習慣を見につけさせる場である。食育基本法が出来、「食育」は、食を通して生きる力を育むという大切な課題を担う。「給食は「食育」を教える機会である。親にこのことを認識させる意義は大きい。これも、学校、家庭、地域が連携すべき教育の課題である。(学校給食の意義が広く理解されることを願って。読者に感謝)

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