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2007年1月10日 (水)

「初市まつりでダルマを買う」

 朝、ある企業の朝礼に出た。鉄の素材を加工してマンションなどに使われる構造物を作る企業である。社長も社員も若い。社員の平均年齢は30歳代半ばらしい。朝の体操をする若者たちの姿に張り詰めた活力が感じられた。私は、ニートと呼ばれる若者も同じパワーを持っている筈なのにと思った。体操の後の朝礼の時間の中で、2~3分をもらって挨拶をした。事務所で短時間、社長と話したが、中小企業の勢いを感じることが出来た。業種にもよるが、大企業は空前の利益を上げているという。中小企業にもようやく好況の波が伝わってきたのであろうか。

 ◇初市まつりのお焚き上げに出た。前橋市の恒例の儀式である。本町の八幡宮の境内には、ダルマが山と積まれその回りに多くの市民が集う。神宮の儀式が終ると、ダルマに火がつけられる段となる。若い神宮は妻の昔の教え子さんだ。私にも、油を浸した布のついた棒が渡された。神宮のもつ火から布に火が移され、高木市長の音頭でいく本かの火のついた棒がダルマの山に差し込まれると、たちまち、赤いダルマ達は紅蓮の炎につつまれた。ワッと歓声が上がる。火には人間の心を湧き立たせる不思議な力があるらしい。燃え盛る火を見詰める人々の表情は、全ての悩みを一瞬忘れているかのようであった。この炎の力が町の活性化と人々の活力にも及ぶことを願った。

 大きなダルマを買った。通りの一角にダルマが積まれている。足を止めると、威勢よくどうですとすすめられた。一番大きいのを指していくらだと聞いたら「八千両」ときた。その場の雰囲気に引き込まれ、私の茶目っ気も手伝って、半分なら買うと言ったら、それは無理だよ旦那と言う、駆け引きを楽しんだ末に、五千円で買うことになった。私の心の底には縁起ダルマを買って必勝を授かりたいという思いがあったのであろう。負かして買うというのは余りない経験であるが、悪い気はしない。負かして買うのが良いという話は聞いていたが、これは客に勝ったような気分を味あわせて、幸せに近づけるという暗示を与える面白い街頭の商法なのだと思う。これも一種の伝統の文化である。三千円負かして買ったといったら、私の事務所に明るい笑いが起こった。私は、頼むぞと呟(つぶや)きながらダルマを奥のテーブルに置いた。

◇深夜、秋田犬のナナと歩いた。空には星が光り、寒さが肌を刺すが、それも、暖かい暖房の所にいたからで、1月であることを思えば昔の寒さではない。地球の温暖化がじわじわと無気味に進んでいることを感じる。ナナは寒さを楽しんでいるように元気がいいが、お前、今年の夏はまた大変だぞと私は無言でナナに語りかける。それにしても毎日が速い。1月がもう三分の一過ぎる。寒さよあまり速く立ち去らないでとどまってくれと叫びたい。寒さが去れば春だ。今年の春は決戦の時である。その時が刻々と近づく。ナナは主人の心を知らず飛び跳ねる。その姿が私を癒すのである。

(中心街の活性化が進むことを願って。読者に感謝)

★土・日、祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載しております。

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