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2007年1月31日 (水)

「教室に正義を、規律厳守、ゼロトレランス」

 体罰の基準見直しとか出席停止制度の活用などについて、「日記」で書いたら賛成する声が意外に多く寄せられ驚いた。これらは、教育再生会議の提言であるが、教育の現場では、教室に正義を取り戻すために、既にさまざまな工夫が試みられている。その一つが、今話題のゼロトレランス方式の生徒指導である。

 これは、鹿児島県立牧園高校、岡山市の私立岡山学芸館高校、静岡県立御殿場高校などがとり入れ、また、広島県議会では04年に、導入が論議された。そして、文科省は、現在、教育現場への導入を検討している。

 では、このゼロトレランス方式とは何か。英語のトレランスとは、「寛容」を意味するから、ゼロトレランスとは寛容がゼロということである。つまり、寛容を許さない毅然とした態度で生徒を指導する方式である。アメリカの学校で導入され劇的な成果を上げたという。

 アメリカでは、かつて学校の乱れは深刻だった。学校構内での、銃の持ち込や発砲事件、薬物汚染、飲酒、暴力、いじめ、性行為、学力低下、教師への暴力など、私たちがアメリカ映画でみるシーンのようなことが実際に多くの学校で行われていた。クリントン大統領が全米に導入を呼びかけて一気に広まり、これによってアメリカの学校教育は劇的な改善を見た。

 アメリカのゼロトレランスとは、細部にわたり罰則を定め、違反した場合は速やかに例外なく厳密に罰を与えることによって生徒に規範意識を養わせ、ひいては国家や伝統に対する敬意や勧善懲悪の教えを学ばせたのである。

 日本でゼロトレランスを導入する目的は次のようにまとめることが出来る。①規範意識の育成。子どもにこれが欠けていることが現在最大の問題となっている。②問題行動ごとに指導基準を明確にし、教員によって、また、子どもによって、対応が異なることがないようにすることによって公平公正なる指導を行う。③小さなことでも見逃さず指導基準に従って毅然とした指導を行う。

◇現実の対応はどうか。ある高校は、違反に対しチケットを渡す。枚数によって指導が決まっていて多くなると厳しくなる。例えば3日間の謹慎というように。交通の反則切符のようだ。また、ある高校は、規律違反をいくつかの段階に分けて指導。例えば自転車の二人乗りはレベル2、タバコはレベル3、教師への暴言はレベル5というように。そしてレベル5は、無期謹慎か退学処分だという。

◇ゼロトレランスを採用しないとしても、指導の基準を明確にして、公平でぶれない厳しい指導を学校あげて実施することは必要で、それを地域が支えるべきである。高校では退学という切り符がある。それに至る段階的指導を、基準を作って行うべきだ。小中学校の最終手段は出席停止処分。小中は、高校と同じわけにはいかないが、やはり、それに至る段階的指導を研究することによってこの処分をもっと生かすべきだ。

(教室の正義が実現されることを願って。読者に感謝)

★土・日、祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載しております。

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