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2006年12月 1日 (金)

中学三年生を激励する会に出る

 地元の中学で毎年行っている行事である。

卒業生は全員で86名、昔のことを考えると数が少ないと感じた。ざっと見て、気のせいか生徒の表情に余り活気がない。受験で神経をすり減らしているためか、それとも、今学校を覆う陰うつな空気のためか。恐らく両方であろうと思った。

 私は、生きることの大切さを分らせようと思い、挨拶の中で、「私は、子どものころ死のうと思ったことがあります。振り返ると、その時自分の回りの小さい範囲のことしか考えていませんでした。将来の夢とか可能性とかは全く頭になかったと思います。死ぬ人は皆そうだと思います。皆さんには、大きな可能性があることを普段から頭にしっかりと入れておいて欲しい。そうすればきっと苦しいときの支えになります」

◇いじめ問題で国中がパニック状態だ。子どもの自殺が後を絶たない。異常という他はない。県教委は県内の公立小中学校について調査し、いじめの数、2720件という数字をあげた。小学校で平均1校4.6件、中学校では6.6件である。この数字をどう見ているかは人によって異なるだろうが私は驚くべき数とは思わない。いじめの定義や規準にもよるが、いじめは昔からあったし、子どもの世界には常に存在することなのである。しかし、昔と異なることは、いじめられる側に、耐える力がなくすぐに死を選んでしまうことだ。この現実を直視して対策を立てることが急務である。

 この対策の中で、いじめをした児童・生徒への対応は重要な点である。政府の教育再生会議は、出席停止、社会奉仕、別室での教育などを検討している。そして、これらの対策に関して賛否様々な議論が行われている。

 私は、出席停止については、教育の場から遠ざけてしまうこと、そして、いじめをした児童・生徒を傷つけてしまう恐れから賛成出来ないが、社会奉仕については、やり方を工夫することによって、効果を期待できるのではないかと思う。ボランティアとしても意味のあるような社会奉仕なら児童・生徒の心を大きく傷つけずにしかも、懲戒として責任を自覚させることが出来ると思う。今、学校の現場で毅然とした規律が行われなくなっていることが今日の事態を招いている一因ではないか。その意味でも、教育的な懲戒は必要である。ただ、適用の基準を明確にしないと、不平等とか、扱いが間違っているとかで、児童・生徒をかえって傷つけその父母とのトラブルを生じることにもなりかねない。とにかく、地域社会や家庭との間にコンセンサスがないと、実施することは困難だ。

 政府の提言は重要であるが、地方の教育委員会の役割はより重要だ。政府の対策は現実から離れたところで作られるため空振りすることが多い。今こそ、教育における地方の自主性が問われる時だ。現場を見据えて頑張って欲しい。

(教育の正常化を願って。読者に感謝)

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