« 12月議会が始まった | トップページ | ニューギニアの生還者を訪ねる »

2006年12月 6日 (水)

理科離れを食い止めたい

現在の小中学生の理科離れは深刻だと思う。地域を回っていたら、小学生の子どもを持つ若いお母さんが子どもが理科嫌いで困ると嘆いていた。この問題の先にあることが、理工系大学や学部の不人気であり、さらには、日本の科学技術を支える力の将来的な不安である。小中学生に理科の力をつけることは、今、大きな問題となっている学力低下の袋小路から抜け出す糸口の一つであり、日本の科学技術の基盤を作ることにつながる。

 理科離れの原因はどこにあるのか。その一つは教え方にあると思う。理科には、他の教科とは違ったリアルなサプライズが沢山隠されている。工夫して面白く導けば子どもたちに、真実を発見する感動を与えることが出来る筈である。発見と感動は理科の力をつけるための原動力となる。

 小学校は、一人の先生が多くの教科を教えるから理科の不得意な先生、また理科が嫌いな先生が理科を教えることが多い。先生となる人も、小中の理科離れの延長にあるから悪循環が続くといえる。困った実態である。

 過日、群大工学部の先生たちと話し合う機会があった。小学校の理科教育の現実と将来について私と同様な認識を持つ。そればかりでなく彼らはデパートで面白い理科の実験をして見せるなどの実践もしている。工学博士の先生たちは、理科教育のための実践を学校と協力して行う形をつくれないかと問いかけた。

 このことを受けて行なわれた会議には小学校の先生や退職校長会の人も参加した。ここでは、アイディアは良いが現場の先生は忙しい、新しい企画には教育委員会のサポートが必要だ、学校のスケジュールとあわせた企画なら有益といった意見が出た。そこで、次回の会議は、教委の関係者、教育研修センターの人、輪を広げた小学校の先生たち等が参加して、今月19日に開かれる。手探りの霧の中から何かが見えてくることが期待される。

 教育を取り巻く状況は酷い。文科省も混乱している。大々的に打ち上げた「ゆとり教育」も自信をなくしたのか旗を巻こうとしているかのようだ。振りまわされる地方の教育界にとっては迷惑である。今こそ、地方の教育界は自主性を発揮すべきだ。それは、地域社会の教育力を如何にして活かすかにかかっている。

 地域社会には、隠れた教育力が限りなくある。それは、日本人が営々として積み重ねてきた歴史の成果でもある。地域の大学や研究機関もその例といえる。それをいかにつなげて活かすかは教育委員会の役割である。

 今回は、群大工学部の方から手をあげて近づいてきた。群大工学部の存在は、地域の教育力の重要なポイントである。産業界では、産学官の連携が盛んであるが、教育界でも産学官の連携は必要だと思う。学校の現場は忙しすぎるというが、不要なもので忙しいのでは困る。教委はこのあたりから改革を進めるべきだ。

(理科教育の復活を願って。読者に感謝)

|

« 12月議会が始まった | トップページ | ニューギニアの生還者を訪ねる »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 理科離れを食い止めたい:

« 12月議会が始まった | トップページ | ニューギニアの生還者を訪ねる »