« 12月議会で問題になったこと(その3) | トップページ | 『上州の山河と共に』中村のりお著 連載(31)「林健太郎先生との出会い・中村塾の誕生」 »

2006年12月15日 (金)

12月議会の渦中で思うこと

 今議会も、本会議における一般質問の後、常任委員会の審議が終り、15日から特別委員会の審議に入り、これらを踏まえて、20日、委員長報告と議決が行われ閉会となる。

 12月は師走(しはす)といって忙しいのは昔からのことであるが、今年の師走は特に忙しい。それは来年の県議選の準備に追われているからだ。戦いの火蓋は既に切られている。前橋・富士見選挙区は、合併と定数減の影響で異常な乱戦そして激戦になる。最近、吉川さんが私のところへ公認申請書を提出した。先日の「日記」で、「13」、「8」、「5」と書いたが、このことによって、今度は、「14」、「8」、「6」と数字を変えねばならなくなった。「14」は立候補予定者数、「8」は定数、「6」は落選者の数である。「6」の重みに押し潰されそうな緊張感を覚える日々だ。

 寸暇を惜しんで地域を回ると、先々でいろいろな人に会う。勉強になるが戸惑うことも多い。議会と知事の対立については、議会を悪者に見ている人が多いようだ。「日記」で議員の質問の様子が生き返ったように良くなったと書いたら、「知事に反対しているだけではないですか、この大変な時代に知事に反対していては県民のためにならないでしょう」と言われた。「議会は知事の提案を認めるためにあるのではないですよ。監視したり、批判したりするためにあるのです。追認するだけの議会なら、あっても意味がないでしょう」私は感情を抑え、努めて笑顔を作りながら言った。

 今、連日のように、知事の権力の強大さとその弊害が論じられている。そこで同時に指摘されることは、議会の無力さである。全国の都道府県で、昨年知事から提案された案件は11,000件を超えるが、否決は10件のみである。この事実を一般の人たちは正常と見ているのである。

 しかし、それは違う。最近、知事の不祥事が止めどなく報じられているが、それは、県議会がチェック機能を果たせなかったことの結果である。そして、99%の案件を承認してしまう議会の無力さと甘さの結果なのである。

 今議会で中島篤議員が平成8年に発覚したカラ出張問題を取り上げて追及した。それは、平成6年度と7年度の2年間の不正な旅費支出は計71,700万円というものであった。当時、追及は2年間限りであったがさかのぼればどこまで行くかわからないと言われた。

 この問題は、今日改めて取り上げる意味がある。それは、職員が自主的に返還した金の残り約37,000万円が現在宙に浮いていることもさることながら、この不祥事は、県議会がチェック機能を果たせなかった結果でもある点において、県議会が同じ体質を引きずっている今日、この問題を今改めて見詰め、反省する必要があるからである。

 県議会は、知事との緊張関係の中から再生の活力を蓄えつつあるがまだまだ不十分である。激戦を乗り越えて生れる来期の県議会は、さらに進化したものにならねばならない。議長時代の様々なことが私の胸を去来する。(県議会の一層の活性化を願って。読者に感謝)

★土・日は、以前からのご要望により「上州の山河と共」にを連載しております。

|

« 12月議会で問題になったこと(その3) | トップページ | 『上州の山河と共に』中村のりお著 連載(31)「林健太郎先生との出会い・中村塾の誕生」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 12月議会の渦中で思うこと:

« 12月議会で問題になったこと(その3) | トップページ | 『上州の山河と共に』中村のりお著 連載(31)「林健太郎先生との出会い・中村塾の誕生」 »