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2006年10月20日 (金)

ヒヤリ・ハットは、薬の分野にも

 議会の控え室で用件を済ませて久し振りに五階へ登った。五階には議長室と秘書室があり、私にとって懐かしい場所である。かつての同士、鈴木室長や小林係長が笑顔で迎えてくれて、楽しい談笑の一時を過ごした。様々なことがあったなと人々の顔を見ながら私は議長時代を振り返っていた。今年も県民マラソンで10キロを走ることも話題になった。

 昨日の日記で、県立病院の「ヒヤリ・ハット」について書いたら何人かの人から反応があった。中に、「そんなことでは安心して医者にかかれない、医者に殺されてしまう」というものがあった。病院の「ヒヤリ・ハット」の実態を知れば病院に不信を抱き大きな不安を感じるのは当然だ。

 ところが、「ヒヤリ・ハット」は、病院や薬局の薬の処方、投与、調剤に関しても多く存在するというのだから困ったものだ。厚生労働省は、既に病院など医療機関の調査を進めているが、今度は、薬局を対象に調査を始めるという。薬局で薬の取り違いなどのミスが増えたのは医薬分業と関係がある。医薬分業制の下では、医療機関は処方箋を書き、薬局はそれに従って調剤する。だから、薬局とすれば、薬をただ売るだけの場合とことなり、処方箋を読んで判断して作業するという過程が加わるためにミスが生じる可能性が増えることになる。

◇医薬文業についての私の知識を書く。

 欧米諸国では分業の歴史は古く、今日一般に行われている。歴史的には、医師による毒殺を恐れた王族が、医師とは別の者に薬を作らせたことが起源とか。今日的意味としては、①薬の乱用を防ぐこと ②患者は「処方箋」を見ることが出来るから自分が使う薬が何かを知ることが出来ること ③病院と薬局で二重に薬のチェックが出来ること、などである。①の「乱用」とは、医師や病院の所には、保険で支払われる薬価より安く薬が入る。そこで薬を多く使うほど利益が上がるから乱用につながる。しかし、②の点は、患者に薬の知識がなければ意味がないとも言える。

 05年、全国の250の医療機関で、約18万3千件の薬に関する「ヒヤリ・ハット」があったという。薬局の調査では、どれほど多くの「ヒヤリ・ハット」が判明するであろうか。次々に新しい薬が生まれることを思うと不安になる。

 医療の「ヒヤリ・ハット」そして、薬の「ヒヤリ・ハット」と、生命や健康と最も深くかかわるところに、「ヒヤリ・ハット」が満ちている。私たちは、この問題にどう向きあえば良いのか。まず、私たちは、医療や薬に関する関心を高め、正しい知識を身につけなければならない。医者と薬屋にまかせっきりというのでは危な過ぎる。

 県政の課題としては、県立四病院では、これらの問題について模範となる実績を示すことである。愛県債を使って日本一の県立病院を目指すからには、医療と薬の両方について、まず、「ヒヤリ・ハット」を可能な限り少なくすることだ。

(安心安全な医療が実現することを願って。読者に感謝)

☆土・日・祝日は、以前からのご要望により「上州の山河と共に」を連載しております。

11月10日、PM6時グリーンドームで、面白い集いがあります。読者の参加を期待しております。

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